■TOEICっていつ受けると点が伸びやすいの?
■点数が取りやすい月があるって本当?
■どうせなら上がりやすい月に受けたい
こういった疑問について答えていきます。
「TOEICは○月に受けると点が上がりやすいよ!」
こんな噂を聞いたことがある人が、一定数いるのではないかと思います。
どうせ受けるなら、点数が取りやすい月に受けるほうが嬉しいですからね。
でも結論として「そんな月はないのでは?」というのが私の答え。
ここではその「理由」を含めて話していこうと思います。
ということで、今回のテーマは
- TOEICで点数が取りやすい月はない理由
- TOEICはどんな採点をしてるのか
- TOEICの難易度は変化しているのか
この3点について。
これからTOEICを受けようと思ってる人は、特に要チェックです。
もくじ
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TOEICで点数が取りやすい月はない理由
- ①TOEICは「難易度の調整」を毎回している
- ②点数は「自分の英語力」に即して出されている
- ③単純な「1問=○点」方式でスコアを出していない
- TOEICはどんな採点をしてるのか
- TOEICの難易度は変化しているのか
- 【まとめ】点数が上がりやすい月は無いと思う【※平均点はスコアに影響しない】
TOEICで点数が取りやすい月はない理由
TOEICで点数が上がりやすい月はない理由は3つ。
- ①TOEICは「難易度の調整」を毎回している
- ②点数は「自分の英語力」に即して出されている
- ③単純な「1問=○点」方式でスコアを出していない
それぞれ順番に解説していきます。
①TOEICは「難易度の調整」を毎回している
TOEICでは、テストごとに「難易度の調整」をしています。
これは言うまでもなく、試験によってどうしても簡単に感じたり、難しく感じるケースがあるからです。
具体的な調整のしかたは公開されていませんが…
公式サイトでは、以下のようにコメントされていました。
TOEIC L&Rの試験問題は公開テストの度毎に、新しい問題が作成されていますが、毎回のテスト毎に評価基準にズレがでないようにEquatingと呼ばれる難易度の調整が行われています。これは世界最大のテスト開発公共機関であるETSのノウハウを駆使してはじめてできることであり、そのための統計学の専門家がこれにあたっています。
要するに「統計でTOEICのスコアを調整してますよ」ってことですね。
②点数は「自分の英語力」に即して出されている
TOEICのスコアはあくまで「自分の英語力」に即して出るとされてます。
つまり「同じ英語力なら同じくらいのスコアが出るよね」って過程のもと、スコアを出してます。
これは聞いてみれば当たり前のことで
- 600点の人「易しい問題はしっかり取ったけど、難問はあまり解けなかった」
- 600点の人「全体的に分からなかったけど、適当にマークしたら600点取れた」
数字ではどちらも「同じ600点」ですが、英語力まで同じかと聞かれればNOです。
これでは、正しい英語力を測れてるとは言えません。
TOEICではこういうことがないように、上でも言った「統計」を用いてスコアを調整してます。
③単純な「1問=○点」方式でスコアを出していない
TOEICは、他の試験と違って「1問=何点です」という決め方をしてません。
何度も言ってますが、TOEICは「テストの公平性」を重視してるので、主に統計で配点を決めています。
問題集とかを見てもらえればすぐ分かりますが…
どの問題にも「1問ごとの配点」は書いてないです。
分かるとすれば「正解数に対するスコアの目安」くらいですね。
公式問題集や模試を買うと、こういったシートがあるので大まかなスコアを知るならオススメです。
TOEICはどんな採点をしてるのか
結論から言って「TOEIC側しかわからない」というのが正直なところ。
ただ、これまでの内容から見て「単純なスコアの出し方をしていない」のは理解できたかと思います。
TOEICの公式を見てもらえれば分かりますが、実際には統計だけではなく
- 「受験者の心理面」もスコアを決める要因に反映
- 「3分の1の正解数=300点台」とは限らない
- かなり複雑なスコアの出し方をしている
こういった特徴があるわけです。
1問ごとにいろんな統計や、スコアごとの正答率を照らし合わせてる分、受験者側はずっと「スコアの出し方」はわかりそうにもないですね。
TOEICの難易度は変化しているのか
最後に「TOEICの難易度の変化」についても。
実際にテストを受けてる身としては、難易度は「高くなってる」と感じてます。
もちろん自分の英語力がまだ未熟ということもあるのですが…
それでも、旧式よりもテクニックが通用しづらくなったので、そういう意味でも難しくなったと言えます。
だからこそ「点数が取りやすい月」といった情報が広まるのだと思いますが…
確かに月ごとに「難易度の変化」はありますが、TOEIC側がその調整をしてると考えれば、あまり関係ないのかなと。
スコアの変動が極端にあれば、スコアを下げた問題は「悪問」として処理されますからね。
【まとめ】点数が上がりやすい月は無いと思う【※平均点はスコアに影響しない】
今回の内容をまとめます。
- TOEICの点数が上がりやすい月はなし
- TOEICは「統計」を中心にスコアを出してるから
- 1問=何点という決め方もしていない
- 実際のところ「公式」しか正しい採点法を知らない
自分も昔は「1月や9月は初めての人が受けやすいからスコアが伸びるのでは?」と思ってました。
ただ、TOEICが「英語力に応じたスコアを結果として出す」ということであれば、あまりいつ受けるかは関係ないのかなと。
公式サイトでもしっかり名言されてるので、妥当なルールでスコアを決めていると考えるのが無難だと思います。