「TOEIC600点に必要な英語レベルは?」
「600点取る難易度って高いの?」
「TOEIC600点って就職で評価されます?」
ここでは「TOEIC600点のレベル」に関する疑問について答えます。
いろんな理由からTOEICで600点を目指してる方は増えてます。
それに伴って、様々な疑問も出てくると思うんですよね。
そこで今回ここで話すテーマは
- TOEIC600点に必要な英語レベル
- TOEIC600点を取る難易度
- TOEIC600点の就職の評価
この3点が中心です。
ぜひ今後、TOEICで600点を目指す人は参考にしてください。
TOEIC600点に必要な英語レベル
TOEIC600点に必要な英語レベルは
- 基礎の単語や文法は理解している
- センター試験向けの英語力がある
- 英検2級を取れるくらいの英語力
この3つがわかりやすい目安になると思います。
①基礎レベルの「単語」「文法」知識がある
まず1つ目は
基礎の「語彙力」「文法力」がわかっている
これくらいの英語レベルは必要です。
というのも、TOEICの試験では
基礎的な英語力は最低限わかっている
という体で、問題が作られているからです。
例えば、TOEICではこんな問題が出たりします。
A lot of vehicles (are) running on the bridge.
(たくさんの乗り物が橋を走ってます)
リスニングであれば「vehicles」を知っていれば解けますね。
リーディングであれば、カッコ内に当てはまる「be動詞の形」が問われます。
TOEICは難しい単語や表現ばかり聞かれると思いがちですが...
意外と「これ中学生でも分かるでしょ?」というレベルも出るんです。
それだけ、英語の基礎をチェックしたいテストだったりします。
②センター試験の英語力も役に立つ
TOEICでは「センター試験の英語力」も役立ちます。
具体的にどこで役立つかと言うと...
文法の知識を問う「Part5・6」
で活かすことが出来るんです。
TOEICではPart5だけでも「30問」。
そのうちの8~9割は、基本的な文法力を聞かれます。
センター試験でも、文法問題が出るので、その知識だけは無駄なく使えるんですね。
単語に関しては、やや厳しい面があるので...
しっかりとTOEIC向けの単語を押さえる必要があるので注意です。
③英検→「英検2級」くらいの英語レベル
あくまで「大まかな目安」ですが
英検で2級を取れる・合格できる
くらいであれば、TOEIC600点と同レベルと考えてOKです。
というのも、英検2級の英語レベルは
「ビジネスシーンでも英語力がアピールできる」
という基準になっているからです。
TOEICでも「ビジネスシーン」を想定した会話・英文が多く出ます。
特にリスニングに関しては、より自然な会話でやりとりするものが増えてます。
なので、あえて英検のレベルと比較するなら「英検2級」くらいが目安になるのかなと。
TOEIC600点を取る難易度
①TOEIC600点取るのは「難しくない」
個人的には、TOEICで600点取るのは
そこまで難しくないレベル
だと考えています。
ちなみに私が最初に受けた時は「300点」くらいでしたが...
実際に600点を取るための勉強をしていると、色んなことに気づけます。
- 中学・高校の文法が理解できてない
- 学校で習った発音・音声の発音が違う
- 難しい問題に時間をたくさん使っている
など、英語の知識はもちろん、正しい発音が分かってない、時間配分といった問題点がでてきます。
特にこの「英語の基礎知識」は本当に大事です。
なので、もしも英語が苦手な人がTOEICを勉強するなら
さきに中学の英語からやり直す
ことを強くオススメします。
②英語が苦手な人→「中学英語」から
「英語がもともと苦手なんです...」
という人は、TOEICの対策よりも「中学英語の対策」を優先してください。
理由は上でも言ったように
基礎レベルの知識を前提に問題が作られるからです。
今は、中学の英語をわかりやすく学び直せる参考書はいろいろ出てます。
本屋に行けば、売ってると思うので「自分でも理解できそう」な本を選ぶといいですよ。
中学英語のオススメ参考書
③初めて受ける人→「1回受験」をオススメ
出来れば、まだ受けたことがない人は
とりあえず1回、TOEICを受けてみる
というのもありだと思います。
これをやる目的として
- 今の「英語力」を確認できる
- TOEIC試験の流れや雰囲気がわかる
- 2時間ぶっ続けで受ける感覚がわかる
こういった経験ができるからです。
時間やお金の面で余裕がある人は、1度どんな感じなのか受けてみるのも悪くないです。
特に、就職を考えてる大学生とかは、比較的受けやすいのではないでしょうか?
ということで「TOEIC600点は就職でどうか?」というお話もしていきます。
TOEIC600点の就職の評価
①企業は「平均600点前後」を求めてる
まず結論として企業は
TOEICで平均600点持ってる人を求めている
ということです。
【企業が社員に求めるTOEICの平均スコアは600点!?】
企業が社員に求めるTOEICスコアは「500~595点」が24.7%、「600~695点」が20.9%となっており、「500点~695点」でおよそ半数を占めています。企業が社員に求める平均スコアはおよそ600点となります。
引用:上場企業における英語活用実態調査 pic.twitter.com/JRyEEktIni— TINA (@tina_color) March 19, 2019
大学生であれば、就職活動で「TOEIC600点」を持つメリットは大きそうです。
受ける企業によっては履歴書に書いても問題ないかと思います。
また、実際に会社に入ってから、TOEICを受験・昇進などの理由で受ける人も多いです。
であれば、例え600点が低いスコアと思われても
(異動や昇進)のために高スコア(700~900点)を今後取る
という姿勢が、企業や職種によっては通用するかもしれません。
そういう意味では「先にある程度のスコアを持っておく」のはアドバンテージかもしれませんね。
②社会人も「600点」が平均くらい
企業に入ってから、TOEICを受験する社会人も「600点」が平均です。
社会人になって受験している理由としては
- 昇進の関係でどうしても必要
- 海外出張の条件になっている
- 海外とのやりとりで一定の英語力がいる
こういった背景があるからです。
今はこんな感じで、昇進や出張の都合で「TOEICスコアが急に必要になる」ケースは珍しくありません。
そうなると限られた時間で勉強しないといけませんが...
時間が確保しやすいという意味でも「大学生」は取っておいて損はないかと思います。
③大学生はTOEICを受けて損はないです
大学生は時間も比較的あると思うので
余裕があるときに受験しておく
のも悪くないと思います。
資格として取るも良し。
就職を視野に入れて取るも良し。
大学で留学や、特別な待遇を受けるために取るのもいいです。
実際、私も「TOEICで○○点あると授業料が一定額免除」という制度がありました。
なので、割と頑張ってみる価値はあるのではないかと思います。
最後に「TOEIC600点に関するQ&A」についてまとめてます。
気になる方は、参考程度に見てみてください。
【Q&A】TOEIC600点に関する疑問 総まとめ
①「TOEIC600点の英会話力は?」
A:「日常の簡単な会話レベル」くらいです
600点はあくまで「日常会話はある程度問題なし」くらいなので...
滅茶苦茶ペラペラとまではいきません。
そもそも「話すテスト」でもないですからね。
②「高校生でも600点は狙えますか?」
A:十分狙えます。寧ろリスニングUPになるのでオススメ
高校生も600点は十分可能だと思います。
初めの方で言ったように、センター英語の知識も多少は活かせるので。
またリスニング力を鍛える意味でも、やる価値はあります。
TOEICはリスニング・ライティングが半分ずつなので、嫌でも鍛えたくなると思いますよ。
③「600点超えないのですが...どうすれば?」
A:「結果を見て、不得意なPartを集中的にやりましょう」
TOEICの結果には「自分が得意・不得意な分野」がコメントされています。
また自分が受けていて「このパートさっぱりだったな...」と感じる場所もわかると思うので。
まずはその不得意なPartを中心に、勉強をし直すといいです。
④「テクニックで600点狙えます?」
A:狙えますが、年々通用しなくなってるのも事実です
試験では「ザ・テクニック」的なものが少なからずありますが...
TOEICでも一応、そういったテクニックはあります。
- Part2:聞こえた単語・似た音の単語の選択肢は☓
- Part3~4:先読みをして集中して聞く場所を絞る
- Part5:訳さずに、形で選択肢を選ぶ
などなど...
ただその一方で「長文は摘んで読む」「設問で聞かれた部分だけ読む」など...
昔は通用していたテクニックが使えない傾向にもなってます。
(※テクニックが使えると、真の英語力が測れないので)
なので600点に限らず、基本的には正攻法で取りにいくのが無難だと思います。
⑤「600点取るための解き方を知りたい」
A:別の記事で話してるのでそちらをみてください。。。
⑥「塗り絵ってやるべき?点数下がらないの?」
A:やっておきましょう。点数は下がりません。
どうしても間に合わない時は「塗り絵」をしてください。
TOEICでは「正解数」に応じてスコアが決まるシステムなので...
間違えても、スコアが下がることはありません。
⑦「600点向けのTOEIC参考書をぜひ...」
A:こちらも別記事で紹介してます
⑧「600点狙う人は、Part7どうすれば?」
A:「なるべく分かりそうな問題を見つけてマークします」
600点を目指す人は、Part7もなるべく考えて解きましょう。
私の場合は当時
「内容をサラッと読んでテーマが分かるもの」
であれば、時間をかけて解いてました。
逆にサッパリな内容は、適当にマークしたり、それっぽい選択肢を選ぶくらいです。
⑨「600点を取るコツを教えて下さい」
A:「取れる問題をしっかり取る」これに尽きます
600点を目指すなら、あれもこれも取るよりも
「取れる問題を取って、取りこぼしを減らす」
これを意識するほうが、スコアは伸びると思います。
中でもリスニングは「Part1~2」リーディングは「Part5~6」を着実に取るのが1番です。
残りの「Part3~4・7」は、自分の得意な方、何とか点を稼げそうな方を選べばOKです。
特にリーディングは「自分のペースで解ける」ので、少しでも自分が解ける問題を探すのも大切ですよ。
⑩「リスニング・リーディング、どっちを優先?」
A:「お好きな方でOK。でもリスニングは意外と伸びやすい」
初めて受ける人、リスニング力が低い人のスコア配分って
リーディング>リスニング
こうなりやすいのですが...
しっかり対策や学習をしていくと
リスニング>リーディング
こんな感じでスコアが逆転しやすいです。
これはシンプルに「リスニングは聞き取りが出来ると伸びやすい」特徴があるからです。
またリーディングと違い、絶対に「全問ある程度考えてマークできる」ので、点が伸びやすいのかなと。