「中学生の英語の教え方がわからない」
「英語が苦手な子の対処法を知りたい」
「そもそも親もよく分かってない...」
こういったお悩みにお答えしていきます。
中学生に入ると「英語」も勉強していくのですが...
結構な確率で「英語が苦手」になる中学生が出てきます。
私自身も当時、中学1年生から躓いた学生の1人です...
そこで、今回お話するテーマは
- 中学英語の教え方
- 英語が苦手な中学生への対処法
この2点について解説をしていくので、参考にしてください。
もくじ
中学英語の教え方【※元英語嫌いが解説します】
元英語嫌いの私が「中学英語の教え方」で伝えたいのは
- 「英語は結論が先にくる」言語
- 文法は「イメージ」で理解する
- 文法用語は「あまり覚えなくてOK」
- 英文は「頭から理解する」クセを付ける
- 単語は「正しい発音」も合わせて教える
この5つです。
それぞれ順番に理由を解説していきます。
①「英語→結論が最初」に来ます【※日本語は逆です】
1つ目に教えるのは
英語は「結論を先に持ってくる」言語である
ということです。
なんでこれを教えるのかと言うと
英語と日本語では、これが全くの逆だから。
だからこそ、習い始めた中学生は混乱しやすいんです。
わかりやすい例を1つ挙げると...
日本語:私は昨日、家の近くにあるABC公園に行きました。
英語:I went to ABC park near my house.
文を見てもわかるように、日本語は結論が最後にきています。
(※「ABC公園に行った」ことが最後まで聞いて始めてわかる、という意味です)
一方、英語では結論が最初に来ていることがわかりますね。
(※まず「ABC公園に行った」ことが最初でわかる、ということ)
こんな感じで、日本語と英語では
話の結論(もっとも言いたいこと)が来る場所が違う
ことを知っておく必要があります。
②文法は「イメージ」で理解する【※日本語で考えると危険です】
2つ目に教えたいのは
文法はイメージで理解してください
ということです。
何故かと言うと、英語と日本語は「違う言語」なので
無理に日本語で考えると、余計にわからなくなる
からです。
私の場合、日本語で考えて特に混乱したのが
過去形と現在完了形の「日本語訳」の違い
でしたね。
授業では
過去形:~した
現在完了形:~してしまった
と教わりましたが、「どっちも言い方がちょっと違うだけでは???」と混乱しました。
ちなみにこの2つの違いは、下の例文で考えるとわかりやすいです。
過去形:He lost his wallet. (彼は財布を無くしました)
過去形のイメージ:「過去の1点だけ」を強調する表現
ニュアンス:「彼は財布を無くしたけど、今はあるかどうかわからない」
ポイント:友達にこれを言うと、(今は財布あるの?無いの?)と思われる
では、次に現在完了形で考えると。。。
現在完了形:He has lost his wallet. (彼は財布を無くしました)
現在完了のイメージ:あくまで「現在」を強調する表現
ニュアンス:彼は財布を無くした+今も財布が無い状態
ポイント:これを友達に言うと、(今も財布が無いから困ってるんだな...)と思われる
日本語で考えると、違いが分かりにくいですが...
イメージで考えることで、グッと理解がしやすくなる文法は多いです。
③文法用語は「あまり覚えなくてOK」【※混乱するだけ】
3つ目に教えたいのは
文法用語はあまり覚えなくてOK
ということです。
理由は言うまでもなく、ただ混乱するからです。
大事なのは、「文法のイメージ」であって、その用語名ではありません。
文法の用語ばかり気にして、余計に混乱しては本末転倒なので...
文法はあくまで「これは何を表現するために使われるの?」を重要視してください。
④英文は「頭から解釈する」クセを付ける
4つ目に教えたいのは
英文は頭から解釈をするクセを付ける
ということです。
学校の授業や先生は「後ろから訳すとわかりやすい」って言うと思いますが...
これに慣れると「リスニングで意味を掴みにくくなる」デメリットがあります。
ちなみに、学生の子で「リスニングで何言ってるかわからない」原因になるのもこれが関係してます。
英文を最後まで聞いてから訳すクセが付いていて、音声についていけなくなるんです。
もちろんテストでは「この英文を日本語に直しなさい」って問題が出るとは思いますが...
できれば、最初は「文を頭から理解して読む」クセを付けた上で、日本語で答えを書けるようにするのが理想です。
⑤単語は「正しい発音」も合わせて教える
5つ目に教えたいのは
単語は「正しい発音」と一緒に教える
ということ。
なぜ発音も合わせて教えるのかと言うと
リスニングで英語が聞き取れない
という悩みを少しでも解消するためです。
私も経験しましたが、英語がある程度得意ですら、聞き取りでは少し不思議なことが起きます。
それは
「英文を見たら内容は分かるのに、なぜか聞き取れない」
という現象です。
なぜこんなことが起きるのかと言うと
英語の意味と発音がセットで覚えてないから
これが結構大きいです。
なので、単語に関しては「自分で正しい発音ができる」レベルにしておくのがベストです。
英語が苦手な中学生への対処法
英語が苦手な中学生への対処法は2つ。
わかりやすい参考書を使って勉強
日本語よりもイメージでなるべく理解させる
これらが効果的かなと思います。
①「わかりやすい参考書」を使って勉強する
わかりやすい参考書を使って勉強する
これは私の経験からもオススメです。
というのも、学校の授業では「指定の教科書」を使うので
中学生が理解しやすいか
という配慮がやや欠けているからです。
個人的に「英語が苦手」だからこそオススメしたいのは
この3冊。
本屋にもあると思うので、1回中身を見て、分かりやすそうなものを選ぶといいですよ。
中学生がわからなくなるポイントを把握した上で、わかりやすく解説をしてくれてます。
②日本語ではなく「イメージ」で理解させる
上でも言いましたが
英語は日本語ではなくイメージで理解する
この方がかなり頭に残りやすいです。
文法はもちろん、動詞や前置詞、副詞なども日本語よりも「イメージ」の方が理解しやすくなります。
「覚えるのがとにかく苦手!」って子には、イメージで意味を定着させる学習法をオススメします。
中でもオススメしたいのは
この3冊です、どれも「世界一わかりやすい」で有名な関正生先生の参考書です。
【まとめ】英語が苦手でも大丈夫!教え方次第で一気に分かることもあります
今回の内容をまとめます。
- 英語は「イメージ」や「考え方」が重要
- 日本で教えると逆効果になることも
- 用語は無理に覚えなくてOK
- 苦手な子は「わかりやすい参考書・教材」で学ぶのが1番
私も中学生のころは「大の英語嫌い」でした...
(当時は塾で何とかわかるようになりましたけどね)
ただ、他の教科と違って「英語」は親の人が教えるのは難しいのもまた事実です。
なので、英語が苦手な子は特に「教わり方を変える」ことが重要です。
もちろん私のように、塾を検討するも良し。
参考書を利用して、理解できないか試すも良し。
プロの講師から授業を受けるサービスを利用するも良し。
今は学校以外でいくらでも、わかりやすい教え方をしてくれるサービスはあります。
なので、「英語はもうみるのも嫌」になる前に、その子にあった教え方を見つけてあげてくださいね。