
■前置詞とは何者なの?
■使い分けをイメージで教えてほしい
■前置詞の使い方もわかりやすく知りたい
こういった疑問に答えていきます。
前置詞の使い分けって、日本人にとってなかなかハードです。
というのも、大抵はどれも日本語で考えてしまい、イメージを教わらないから。
ですが、英語の前置詞は「イメージを掴む」ほうが整理されやすいんです。
そこで今回のテーマはこの3点。
- 前置詞とはなにか?【※名詞の前に置ける品詞です】
- 前置詞の使い分けとイメージ【※イラスト付き】
- 前置詞と接続詞の違い【※この1点を押さえればOK】
前置詞をよく理解しておくと、英会話だったり、テストや資格試験でも役立ちます。
ぜひ今回の内容を押さえて、理解を深めておきましょう。
もくじ
前置詞とはなにか?【※名詞の前に置ける品詞です】
まず前置詞とは何かというお話から。
結論からいってしまうと「前置詞は名詞の前における品詞」です。
イメージは覚えやすいですね。
この”名詞の前”というのがポイント。
ここの理解があいまいだと、後半で触れる「接続詞との違い」がつかなくなってしまうので。
ここでしっかり前置詞のはたらきは押さえておいてくださいね。
前置詞の使い分けとイメージ【※イラスト付き】
前置詞を覚えるとき、使うときは「イメージで覚える」のがオススメです。
というのも、日本語で考えると混乱したり、訳が似てると逆に区別がしづらいからです。
自分がイメージしやすいものでいいので、日本語よりもイメージで理解をするようにしましょう。
①前置詞「to」の使い分けとイメージ
toは「到達点(ゴール)」のイメージを持っておくと意味を取りやすいです。
この到達点というのは、別に場所である必要はないです。
例文
- I will go to the station.
- How long does it take from here to there?
ゴールをイメージさせるので、次で紹介する前置詞とも相性が良かったりします。
②前置詞「from」の使い分けとイメージ
fromは「ある起点」のイメージでOKです。
スタート地点からどこかに向かう(離れる)感じですね。
例文
- How to get to the event from ABC station?
- The store open from 9 am to 5 pm.
- The terrible problem was caused from his fault.
ちなみにfromとtoはセットで使われやすいです。
「スタートとゴールの関係」にあるので、日常会話でもよく出てくるんです。
③前置詞「on」の使い分けとイメージ
onは「接触している」イメージでOKです。
学校ではよく「on the table」で教わるので、何かの上に置いてるイメージを持たれがちですが...
実際は接触さえしていればOKなので
例文
- There is a poster on the wall.
- on the ceiling
- on schedule
こういった使い方もできます。

「on schedule 」はスケジュールに沿って「予定」が接触しているイメージです。
スケジュールと日付・時間が「くっついている」感じですね。
④前置詞「for」の使い分けとイメージ
forは「目標」というイメージを持っておけばOKです。
似た意味で「to」もあるのですが...
forは「目標に向かう途中」まで含まれている感じです。
(※電車や新幹線でも「for ○○○」みたいに行き先が流れる電光掲示板がありますよね!)
例文
- I study English for going abroad.
- Present for you.
- for 3 years
toは「ゴールに到着してる」イメージ。
forは「ゴールに向かってる(まだ着いてない)」イメージ。
こんな感じで覚えておくと見分けやすいかと思います。
⑤前置詞「in」の使い分けとイメージ
inは「空間のなかに何かがいる・ある」イメージ。
空間って聞くと難しそうですが、要するに「箱の中」と思ってもらえればOKです。
例文
- in the restaurant
- in the park
- in 2020
それぞれ「restaurant」「park」「2020」と書いてある空間(箱)だと思ってください。
場所はおそらく違和感なくイメージが出来るかと思いますが...
時間の場合は「2020年という期間の中」と考えてもらえばOKです。
⑥前置詞「at」の使い分けとイメージ
atは「ある1つの点」というイメージがあります。
「Look at me!(私を見て!)」といった感じで、視線が1つに集中しています。
1点を指すという意味合いが強いので、場所や時間をあらわすときと相性がいいですね。
例文
- Look at the picture.
- Let's get together at the shop.
- I arrived there at 10 o'clock.
⑦前置詞「with」の使い分けとイメージ
withは「何かと一緒」というイメージが中心です。
何かと一緒ってきくと「人」って思い浮かぶと思いますが、実際は人以外で使うことも多いです。
例文
- Please come with your friends to there.
- Did you see the girl with long hair?
- Copy the document with this copy machine.
「人の特徴をあらわす」ときにもwithは使えます。
また道具を使って何かをするときにも、withを使って表現することができます。
どちらも中心に「一緒にある・いる」があって、そこから少しニュアンスを変えただけって捉えてもらうとわかりやすいと思います。
⑧前置詞「over」の使い分けとイメージ
overは「何かを飛び越える」というイメージを持っておけばOKです。
あるものを飛び越えるので「弧を描く」ような感覚ですね。
実際には、物理的に飛び越えるだけでなく、時間にも使うことができますよ。
例文
- I guess that it will take three hours over.
- over the river
⑨前置詞「by」の使い分けとイメージ
byは「何かが近くにある」ようなイメージです。
植木鉢が窓のそばにあるといった使い方は学校でも習うかと思いますが...
何かの「期限」をあらわすときでも、その期限に近いということで「by Saturday」といった使いかもできるんです。
例文
There is a box by the door.
Please come here by 10 am.
I'll go there by car.
「近い」という意味が中心にあるので、何かの手段をあらわすときにも使えます。
byの後ろに乗り物を持ってくる英文はよく見ると思います。
⑩前置詞「of」の使い分けとイメージ
ofは「何かの一部」というイメージがしっくりくると思います。
日本語では「~の」とよく訳されますが、中心にあるのは「あるものに属している」感じです。
ポイント
- a piece of cake
- I'm a member of the group.
- The desk is made of a wood.
ちなみにofは「is made of ~」のように、材料(~で出来ている)といったニュアンスもあります。
上の例文で言えば「その机は”木の1部”で出来ている」って感じです。
前置詞と接続詞の違い【※この1点を押さえればOK】
最後に「前置詞と接続詞の違い」についても触れておきます。
というのも、前置詞の中には「接続詞と意味が似ている」単語があるから。
特に日本語で意味を覚えてしまうと、見分けがつかなくなりやすいです。
この2つの違いは
- 前置詞:後ろに「名詞」がくる
- 接続詞:後ろに「文(S・V)がくる」
これだけを押さえておけば十分です。
私もよく混乱していたのが「duringとwhile」ですが、これどっちも「~の間」って意味なんですよね。
ですが、実際は「during→前置詞」「while→接続詞」です。
これは後ろにどんな品詞が来ているのか見れば、すぐに判断が出来ますよ。
特に学生さんはテストで「空欄に入る正しい語句を入れる」問題が必ずあります。
意味で覚えるといざというとき困りますが...
「前置詞は後ろに名詞がくるよね」
「接続詞は後ろに必ず文がくるよね」
こういう理解をしておけば、まず間違えることは減ります。
なので、単語の勉強をするときは、紛らわしいものほど「品詞を押さえておく」といいですね。
【まとめ】前置詞は名詞とセットで使う【※意味はイメージで理解しよう】
今回の内容をまとめます。
- 前置詞→「名詞の前に置ける品詞」です
- 前置詞にはそれぞれ「イメージ」がある
- 意味よりもイメージで覚えると楽
- 接続詞との違いは「後ろにくる品詞」
前置詞は数が多いので、覚えるのが大変って感じると思います...
とはいえ、実際は「前置詞のイメージ」を覚えるほうが、頭に残りやすいです。
また前置詞は動詞とセットで使うときもよくあります。
そういうときも、前置詞のイメージさえ理解できれば、わりと意味は取りやすくなるので...
前置詞の理解は必ずしておくことをオススメします!