■英語の未来形がややこしい…
■willとbe going toの使い分けってどうするの?
■ネイティブは違いをどう判断してるの?
こういう疑問について答えていきます。
英語の未来系って少しややこしいですよね。
同じ未来のことでも「will」が使われたり「be going to」が使われたりします。
そして現在進行形が使われることもあったり…
学校では「どれもほぼ同じ意味」って教わったと思いますが、ネイティブの人は違いを分かってます。
そしてしっかり状況によって使い分けています。
そこで今回のテーマはこの3点。
- 英語における未来形とは?【※3種類あります】
- 未来形willとbe going toの違い【※違いは1点だけ】
- 現在進行形も未来形として使える【※条件あり】
未来形の使い分けは難しそうに見えますが、ルールは至ってシンプルです。
テストや英会話で知っておいて損はないので、この機に使い分けをしっかり理解しておきましょう。
もくじ
- 英語における未来形とは?【※3種類あります】
-
未来形willとbe going toの違い【※違いは1点だけ】
- ①違いは「決まったこと」かどうかの1点だけ
- ②未来形willは「意思」のニュアンスが強い
- ③be going toは「事実」のニュアンスが強い【※いつでも使える未来形】
- 現在進行形も未来形として使える【※条件あり】
- 【まとめ】willは「その場で決めたこと」be going toは「どんな未来のこと」にも使える!
英語における未来形とは?【※3種類あります】
まず英語における未来形のお話から。
これを読んでる皆さんはほとんど知ってるかもしれませんが、念の為。
未来形は言葉のとおり「未来のことを言いたい」ときに使います。
ここは問題ないと思うのですが、実は英語では「複数の未来形」があります。
具体的にあげると
- will
- be going to
- 現在進行形
この3つです。
細かいものを含めると他にもありますが、まずこの3つを押さえれば十分です。
当たり前ですが3つあるということは「それぞれ違う使い分けをする」ってことです。
これから1つずつ解説をしていきます。
未来形willとbe going toの違い【※違いは1点だけ】
①違いは「決まったこと」かどうかの1点だけ
willとbe going toの違いは「その未来が決まったことかどうか」この1点だけです。
具体例をあげると…
- 会社員「明日仕事があるんだよね」→決まった未来
- 学生「来週、友達と買い物に行くんだ~」→決まった未来
- 友達「(急用ができて)後でまた電話するね~」→決まってない未来
こんな感じです。
①はいうまでもなく「決まった未来」です。
会社員にとっては、次の日に仕事があるのはわかりきったこと(未来)だからなので。
(※急遽、仕事になった場合は決まった未来にはなりません!)
②も「既に決まっている未来」だと言えます。
ちょうど友達と買い物にいく約束を作って、当日に何を買うのか、どんな服を着るのか話してるようなイメージです。
学生の子はこれが1番わかりやすい例かもしれません。
③は「決まってない未来」になります。
「え?後で電話するんだから決まった未来では?」と思うかもしれませんが…
この場合は、あくまで友達にとって「あとで連絡する」ことは「前から決まっていたことではない」という考え方をします。
(※willのくわしいニュアンスはこの次で解説します)
こんな感じでネイティブの人は未来のことを「すでに決まっていた未来かどうか」これをまず考えているんですね。
ここを押さえた上で、もう少しwillやbe going toについて深堀りしていきます。
②未来形willは「意思」のニュアンスが強い
未来形「will」の特徴をあげるとこんな感じです。
- 「意思」のニュアンスが強い
- その場で決めたことに使える
- 不確実さのニュアンスも含まれている
イメージをしやすくするために、例文を交えて解説します。
例えばこんな英文で考えてみます。
I will study hard for next week’s examination.
来週のテストのために勉強をガチでやります
よく聞くようなセリフですが、実際にはこんな背景が含まれています。
- 親や先生から「今のままじゃヤバいぞ」と叱られた
- 何か次のテストで頑張る理由ができた(※ご褒美がもらえるなど)
- 本人にとって来週のテストが非常に大事
などなど、原因はさておき「その時によしやるぞ!」という、その場で決めました感が強いときはwillが使えます。
なので助動詞になっても、意思のニュアンスが残ってるわけです。
余談ですが、意思が感じられればOKなので「実際にやるかどうか」はあまり関係ないです。
上の例文で言えば「実際にガチで勉強する」必要はないってことです…
(※あくまで意思の有無が大事なので!)
③be going toは「事実」のニュアンスが強い【※いつでも使える未来形】
未来形「be going to」の特徴をあげると…
- 決まった未来に使える
- 決まってない未来にも使える
- その場で決めたことにも使える
要するに「いつでも使える未来形」がbe going to です。
なので、英会話で未来のことをいうときはとても便利です。
「えっと…この時はwill使うの?be going to使うの?」と迷う必要がなくなりますからね。
使い分けがよくわからない人は、とりあえずbe going toを使っておけばOKですよ。
ただ、やたらbe going toを使うのも少し芸がないのでニュアンスの話もしておきます。
be going toは「事実のニュアンス」が強いです。
わかりやすく例文をあげると
- It will be raining tomorrow.
- It’s going to be raining tomorrow.
どっちも「明日雨が降る」という意味ですが、話し手の意味合いは違います。
具体的にいうと、①は「(理由はないけど)明日雨が振りそう」ってイメージ。
②は「(天気予報・雲の様子を見て)明日雨が振りそう」と言ってる感じです。
①は「その場で決めた」感が強いので、雨が振りそうといっても特に理由があるわけではありません。
一方で、②は雨が降るといった背景に、何かしらの理由があった上でそう言ってるんですね。
現在進行形も未来形として使える【※条件あり】
最後に「現在形も未来形として使えるよ」というお話をします。
ちなみに現在進行形を使っていうときは、「すでに決まってること」である必要があります。
わかりやすく具体例をあげると
We’re getting married next year.
私たちは来月に結婚します。
こんな感じ。
この「私たち」にとって、来年に結婚することは「前から決まっていた」ことです。
進行形を使って未来をいうときは「近い未来のことじゃないとダメ」って聞いたかもしれませんが…
決してそんなことはないです。
その未来が近かろうが、遠かろうが「すでに決まっている」のであれば現在進行形を使って未来のこともいえます。
ちなみに進行形を使った未来のイメージはこんな感じ
つまりニュアンス的には
2人が結婚することを決心する
↓
お互いの親に結婚の話を伝える
↓
式場の予約や段取りを決める
進行形は「まさに今している」意味があるので、決まった未来を表現するときって実は相性がいいのです。
「今そこ(2人の結婚)に準備が進んでいる・向かっている」イメージを持つとわかりやすいと思います。
【まとめ】willは「その場で決めたこと」be going toは「どんな未来のこと」にも使える!
今回の内容をまとめます。
- will→意思やその場の思いつきのニュアンスがある
- be going to→どんな未来のことにも使える
- 現在進行形→すでに決まった未来に使える(※期間は関係なし)
テストや試験ではそれぞれの使い分けを理解する必要があるかもしれませんが…
英会話であれば、まずbe going toを使うようにすると安心です。
もちろん、使い分けが出来るとカッコイイと思いますけどね!
学校で教わったこととかなり違っていて「???」となったかもしれませんが…
それぞれの未来に対するイメージを掴んでしまえば、意外とシンプルです。
ぜひ今回の内容をみて、未来形への理解が深まれば嬉しいです。