■関係代名詞の使い分けがわからない
■whoやthat/whoseの使い方を教えてほしい
■中学生にもわかる解説をください…
こういった疑問について答えていきます。
英語の「関係代名詞が苦手…」という人は結構いると思います。
whoやthat、whoseなどなど種類が多くて「どう使い分けるの?」ってなるんですよね。
ここで英語が嫌になる中学生も多いはずです。
そこで今回のテーマはこの3点。
- 関係代名詞の使い分け【※中学生にもわかりやすく解説】
- 関係代名詞は「主格(主語)と目的格(目的語)」が大事
- 関係副詞の使い分け【※この1点をまず押さえよう】
実は私も、関係代名詞はわりとあいまいな理解をしていて苦労しました…
なのでぜひ今回の内容をみて、理解をしっかり固めてくださいね。
もくじ
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関係代名詞の使い分け【※中学生にもわかりやすく解説】
- ①関係代名詞(who)の使い分け
- ②関係代名詞(whom)の使い分け
- ③関係代名詞(which)の使い分け
- ④関係代名詞(that)の使い分け
- ⑤関係代名詞(whose)の使い分け
- 関係代名詞は「主格(主語)と目的格(目的語)」が大事
- 関係副詞の使い分け【※この1点をまず押さえよう】
- 【まとめ】関係代名詞は「前の名詞」と「後ろの形」を見て使い分けをしよう
関係代名詞の使い分け【※中学生にもわかりやすく解説】
①関係代名詞(who)の使い分け
whoは前にくる名詞(先行詞)が「人をあらわす単語」のときに使います。
こちらの例文をみてください。
Susan is a woman who can sing a song well.
スーザンは歌をうまく歌える女性です。
この文は下の2つの英文が「who」によって1つの英文になっているわけです。
- Susan is a woman.
- She(Susan) can sing a song well.
ここで大事なことは、whoは「主格」つまり「主語のはたらきができる」関係代名詞ということ。
実は関係代名詞には
- 主格→主語になれる関係代名詞
- 目的格→目的語(名詞)になれる関係代名詞
- 所有格→後ろの名詞を説明する関係代名詞
この3種類があります。
(※今回は「主語になれる」パターンです)
実はどの関係代名詞にも「使い分け・見分けのコツ」があります。
それぞれしっかり判断できるようにしておきましょう。
②関係代名詞(whom)の使い分け
whomも「主語のはたらき」ができます。
つまり主格の扱いです。
例えばこんな感じで使います。
This is a man whom John saw at the party yesterday.
ジョンが昨日、パーティで見たのはこの男性です。
whomは見た目も使い方もwhoと似てるのですが…
微妙に違うので注意です。
ここでのポイントは以下の通り。
- whoは前の名詞と「=」の関係
- whoの後ろには「主語」がない(※whomは後ろに主語(名詞)がある)
- whomは後ろの動詞の「目的語」になる
特に大事なのは③ですね。
whomは後ろに、先行詞(前の名詞)とは「別の人の名前」がきます。
ここがwhoと大きく違うところです。
③関係代名詞(which)の使い分け
whoは前に「人をあらわす名詞」のときに使いましたが…
whichは「人以外をあらわす名詞」のときに使います。
例えば
- 時計
- 建物
- 何かのサービス
こういったものにwhichを使うことができます。
I bought the book which is popular in Japan.
(日本で人気の本を買いました。)
I will take the class which is for only beginners.
(私は初心者向けのクラスを受けます。)
ここでポイントなのは、時計や建物みたいに「形があるもの」だけでなく、「形のないもの」にも使える点。
学校の教わり方だと「人以外」「形があるもの」に使えるイメージを持たれがちですが…
実際は目に見えないものに対しても使えるんです。
④関係代名詞(that)の使い分け
thatは「who/whom/which」のどれに対しても使ってOKです。
もちろん「なんでもthatでOK」というわけでもないのですが…
少なくとも「who/whom/which」であらわせる場合は、thatで代用して大丈夫です。
Susan is a woman that can sing a song well.
This is a man that John saw at the party yesterday.
I bought the book that is popular in Japan.
上で紹介した例文もすべて「that」に置き換えることができますよ。
とはいえ、中学生や高校生だと「全部thatで済ませる!」ってことは難しいと思います…
(※テストの都合で使い分けができるかチェックしてくるので)
でも英会話であれば、変に迷わずにthatが使えるので、これは覚えておいて損はないと思いますよ。
⑤関係代名詞(whose)の使い分け
whoseは「名詞を説明できる」関係代名詞です。
もう少し詳しくいうと、「whoseの後ろに名詞がきている」のが条件です。
これも具体例を使って解説しますね。
I know a friend whose father works at computer company.
父親がパソコン会社で働いている友達を知ってます。
注目するべきポイントは「whoseの前後にきている名詞の関係」です。
上の文であれば「友達+父親」の関係ですね、いうまでもなく「友達の父親」ってことがわかりますね。
(※日本語でいう「~の」という使い方をwhoseでするわけです)
whoseの使い分けは
- whoseの後ろにまず「名詞」があるかどうか
- whoseの前後にくる名詞の「関係性」
この2点を押さえておきましょう。
関係代名詞は「主格(主語)と目的格(目的語)」が大事
どの関係代名詞を使うのか選ぶポイントは「2つ」です。
- 関係代名詞の「前は何か」をチェック
- 関係代名詞の後ろの「文の形」をチェック
実際に、学校のテストなどで出される形で話していきますね。
The girl ( ) is sitting next door is my sister.
これはすごく簡単な問題なのですが、実は2種類の考え方があります。
- 先行詞が「人を表している」→なのでwhoを選ぶ
- ( )の後ろが「動詞と補語」しかない→主格のwhoを選ぶ
関係代名詞はなにかと「先行詞を見ればわかる」と教わりがちですが…
実は「関係代名詞の後ろの形」も同じくらい大事なことです。
というのも、上の文を見ればわかるのですが、空欄の後ろに「主語が欠けている」ことがわかりますよね。
(※( )の後ろにいきなり is sittingが来ている)
英語は基本的に「主語+動詞+目的語(補語)」がそろって初めて「完全な文」になります。
なのでここを理解していれば、( )の後ろを見たときに
「空欄の後ろに”主語(名詞)”がないぞ」
「ということは( )は主語になれる関係代名詞が入るのか」
こういう解き方をすることができるようになります。
ちなみに関係代名詞の後ろをみて解くクセが付くと、この後で触れる「関係副詞の使い分け」でも役立ちます。
特にこの「関係代名詞と関係副詞の使い分け」でパニックになる人がいるので…
必ず正しく使い分けられるようにしておきましょう。
関係副詞の使い分け【※この1点をまず押さえよう】
まず関係副詞の使い分けで大事なポイントは1点のみ。
「関係副詞の後ろの文が完全かどうか」
これだけです。
この1点だけ意識してもらえれば「関係代名詞と間違える」ことがグッと減ります。
さっそく、例文を使って見ていきましょう。
Australia is the country ( ) I have wanted to visit someday.
例えばこんな問題があるとして、多くの人はこんな考え方をしがちです。
「先行詞がcountry=場所だからwhereが答えだ!」
でもこの考え方はあまり良くないです…
(※実際にこの問題はwhereが答えではありません)
というのも、上の文はvisitの目的語(名詞)がないので「不完全な文」だから。
実は空欄の後ろが「完全かどうかを見る」のが関係代名詞や関係副詞の攻略のポイント。
ではどう考えるかと言うと「空欄の後ろの(英文の)形をみる」です。
具体的に
Australia is the country ( ) I have wanted to visit someday.
この問題を見たときは…
- 空欄の後ろに主語→「I」がある
- 空欄の後ろに動詞→「have wanted to visit」がある
- 空欄の後ろに目的語→「visitの行き先」がない
- 目的語(※名詞)が欠けている→名詞の役割を持つ「which」が入る
こういう流れで解くのがベストです。
こうすれば「複数の関係代名詞+関係副詞」が選択肢にあっても、迷わずに済みます。
ちなみにvisitは、動詞の後ろに名詞がセットになる「他動詞」です。
「~を訪れる」って意味があるので、「行き先」に当たる場所(名詞)が必要なんですね。
なのでもし、学校のテストや試験で「空欄に入る正しい関係代名詞+関係副詞を選ぶ」問題があったら、まずは「空欄の後ろまで文を見る」ようにしましょう。
間違っても先行詞だけをみて判断するのはNGです。
【まとめ】関係代名詞は「前の名詞」と「後ろの形」を見て使い分けをしよう
今回の内容をまとめます。
- who→前にくる名詞が「人」のときに使う
- whom→後ろに先行詞と違う「人をあらわす名詞」がくる
- which→前にくる名詞が「人以外」のときに使う
- whose→whoseの前後にくる名詞の関係
- that→who/whom/whichの代わりに使える
- 関係副詞→後ろにくる「文の形(※主語・動詞・目的語の有無)」を見る
関係代名詞は基本的に、前にくる単語をみればわりと判断できるのですが…
場合によってはそれだけで判断すると間違えることもあります。
(※thatや関係副詞だと特にハマりやすいです)
なので、前にくる名詞だけを見るのではなく…
しっかりと「関係代名詞・関係副詞の後ろも読む」これを覚えておくといいと思います。
コツさえ掴めばルール自体はシンプルですからね。