
■英語の品詞って何種類あるの?
■品詞の見分け方や特徴を教えてほしい
■品詞のルールもわかりやすく知りたい
こんな疑問について答えていきます。
英語を学ぶ上で、品詞の種類や見分け方を知ることはとても大事です。
品詞のルールを知っておけば、例え知らない単語を見ても「どんな品詞なのか」わかるようになるからです。
ということで今回のテーマはこの3点について。
- 英語における品詞の種類【※イメージを掴もう】
- 品詞の見分け方やコツ【※語尾をチェックしよう】
- 英語の品詞は「順番」を意識すると判断しやすい
かくいう自分も中学時代は英語が苦手でしたが...
「こんな見分け方は教えてもらってないぞ...」と感じたルールも結構ありました。
ぜひ、今回の内容が英語学習の役に立てば嬉しいです。
もくじ
英語における品詞の種類【※イメージを掴もう】
英語にはおもに以下の「8種類」あります。
- 動詞
- 形容詞
- 名詞
- 代名詞
- 前置詞
- 副詞
- 接続詞
- 間投詞(かんとうし)
実際はもっとあるのですが...
まずはこの8つを理解すればOKです。
英語の初学者や、苦手な人向けにシンプルに解説するので、力を抜いて見てもらえればと思います。
動詞
「動詞(verb)」は文字どおり、「動作をあらわす」品詞のこと。
(※食べる・走る・話す・歩くなど)
動作をあらわすものであれば何でも動詞になります。
ただここで覚えておくべきことは、英語には「2種類の動詞」がある点です。
- be動詞:モノや人の「状態」をあらわす
- 一般動詞:モノや人の「動作」をあらわす
特に「be動詞」は日本人があまり意識しない発想なので、少し戸惑うかもしれません。
be動詞については
こちらで詳しく触れてるので合わせてチェックしておくといいかもしれません。
ちなみに動詞は「1つの文に1つが原則」というルールがあります。
これを知っておくと、テストや試験でも長文を読むときに役立ちます。
必ず覚えておきましょう。
形容詞
形容詞は「名詞をくわしく説明する」品詞のことです。
よく「修飾する」ってワードが使われますが、要するに「詳しく説明する」ってイメージでOKですよ。
これは私たちが当たり前のように使っています。
- a new smartphone (新しいスマホ)
- a tall man (背の高い男性)
- the beautiful girl (その美しい女性)
こんな感じで、形容詞のあとに名詞がきていますよね。
形容詞の後に、何かの名詞が続いていれば、高確率で名詞の可能性が高いです。
形容詞について押さえるべきイメージはこの2つでOKです。
- 名詞とセットで使うことが多い
- be動詞の後ろにも置かれやすい
①は上で見たとおりですが、②も大事なポイントです。
これについては、下の記事でくわしく触れています。
名詞
名詞も言葉のままで「なにかの名前をあらわす」品詞というイメージでOKです。
人やモノはもちろん、形のあるものからないものまでいろいろです。
名詞について知っておくべきことは「数えられる・数えられない名詞」の区別ですね。
これは私たち日本人があまり理解できない感覚だと思います。
(※日本人は「なんでも数える」特徴があるから)
代名詞
代名詞はその名の通り「名詞の代わり」として使える品詞です。
日本語でいう、それ・これ・あれみたいなものですね。
英語は「1度出てきた名前を使うのは避ける」という特徴があります。
そのために、代名詞を使ったり、あるいは違った言い回しなどをして表現します。
・I | ・We | ・That |
・You | ・It | ・Those |
・He | ・They | These |
・She | ・This |
前置詞
前置詞は「名詞の前に置く」品詞です。
名詞と組み合わせることで、その名詞との「関係性」をあらわすことができます。
前置詞について知ってほしいポイントは1つだけ。
「その前置詞のイメージを捉える」
これに尽きます。
というのも、前置詞は名詞だけでなく「動詞との相性」も良いから。
わかりやすい例文を挙げるとこんな文。
- Please tell me how to get to ABC station from here.
- ここからABC駅へどうやっていくのか教えて下さい。
fromは「起点」というイメージ、toは「着地(到達)点」というイメージを持っています。
getは「~へ行く」という意味があるので、到達点の「to」とは相性がいいです。
こんな感じで、前置詞は「中心(核)にあるイメージ」を押さえると、どんな文も意味を取りやすくなりますよ。
副詞
副詞は「名詞以外をくわしく説明できる」品詞です。
名詞以外なので、動詞や形容詞はもちろん、副詞で副詞をくわしく説明することもOKです。
- She always plays tennis after school.
- My mother take a trip once a week.
- Unfortunately, we couldn't accept the offer.
副詞は文中にあったり、文頭や文の終わりに来るときもあります。
また「once a week」のように、複数の単語を組み合わせることで副詞になるものも。
ちなみに、副詞で大事なポイントは「副詞はあってもなくても文法上はOK」ということ。
あくまで他の名詞を「説明する」ポジションなので、いわゆるサブ的な名詞というイメージを持っておきましょう。
接続詞のくわしい解説は、こちらも合わせてチェックです。
接続詞
接続詞は「英語と英語をつなげる役割がある」品詞です。
THE・文法用語を使うと、「等位接続詞」「従属接続詞」の2つあるのですが...
言葉自体はスルーして、このようなイメージを持ってもらえればOKですよ。
- 等位接続詞:同じもの同士をつなげる
- 従属接続詞:文と文同士をつなげる
等位接続詞は「同じような仲間」をつなげます。
「dog and cat」「coffee or tea」「He wanted to go the concert, but he couldn't do that.」
こんな感じで、単語同士をつなぐときもあれば、文同士をつなぐような使い方もできます。
一方で従属接続詞は、文と文をつなぐ使い方ができるのですが...
等位接続詞と少し違う点は「従属接続詞を含んだ文は副詞扱い」になるということ。
いわゆる「副詞節」になるのですが、くわしい内容は下の記事を見てもらえればと思います。
英語が苦手だったり、初学者の人はスルーしてもらってOKです。
まずは「副詞の理解」をしてから見るといいですよ。
間投詞(かんとうし)
間投詞は「感情をそのままあらわす」品詞のことです。
感情をあらわす単語自体はちゃんとありますが、間投詞とは少し違うので注意です。
具体的には
- Wow!「ワオ!」
- Oh!「オウ!」
- Oops!「おおっと!」
- Hey!「ヘイ!」
こんな感じの表現のことです。
日常会話で、友達や仲のいい人に対して思わず使ってしまうような特徴がありますね。
「こんな品詞もあるのね」くらいに思ってもらえればOKですよ。
品詞の見分け方やコツ【※語尾をチェックしよう】
「品詞の見分け方やコツ」についても紹介しておきます。
結論をさきに言っちゃうと「単語の語尾をチェック」すると、品詞の判断がしやすいです。
それぞれの品詞ごとに、特徴があるので覚えておくと何かと便利ですよ。
①名詞の見分け方
・sion | ・ment | ・cy |
・tion | ・ness | ・ee |
・ty | ・er | ・ance |
・th | ・or |
他の品詞にも言えることですが...
無理してこれらを暗記するよりも「自分が覚えやすい単語」を1つ持っておけば大丈夫です。
②形容詞の見分け方
・al | ・ent | ・ed |
・able | ・ory | ・ful |
・ive | ・ous | ・less |
・ant | ・ar | ・y |
・ical(icも含む) |
③副詞の見分け方
副詞の見分け方は「語尾にlyがついている」これをまず覚えておくといいです。
ただ一方で、これに当てはまらない副詞があることにも注意です。
- lyが付いていない副詞(really/often)
- lyが付いてるけど他の品詞(friendly)
こんな感じで、見た目で判断できる副詞もありますが、覚えないといけない副詞もあります。
ただ結構な副詞は、下のようなルールで「形容詞+ly=副詞」になったりするので、これは知っておくと便利ですね。
英語の品詞は「順番」を意識すると判断しやすい
最後に、英語の品詞は「順番を意識すると見分けやすい」話をしておきます。
というのも、英語では文を作るとき
主語(S)+動詞(V)+目的語(O)/補語(C)
これが原則なのである意味、品詞の判断がカンタンにしやすいからです。
この順番がメインなので、初めのうちはこれに当てはめて考えると楽になります。
人と話したりするときは、ここまできれいな英語である必要はないのですが...
特に、ネイティヴが喋ったり、表現する英文は
- 主語がやたら長い
- 動詞が複数でて、どれが本当の動詞か判断しづらい
- 名詞1つでも、後半でめっちゃ説明してる
こういったことが珍しくないので。
【まとめ】英語で品詞を見分ける力は超大事【※英語学習がイージーになる】
今回の内容をまとめます。
- 英語には「8種類」の品詞がある
- どの品詞にもそれぞれ特徴がある
- 「語尾」で品詞を見分けることもできる
- 英語は「主語+動詞+目的語(補語)」が基本の形
品詞の勉強や理解は必ず「やり始め」からやるべきです。
なにが主語(名詞)になるか、動詞になるか、はたまた目的語になるかなどなど...
これらを見分けることが出来ると、英語の表現もだいぶ掴みやすくなりますからね。
また学生の子や、資格の勉強をしてる人にも役立ってきます。
「空欄に入る品詞」を選ぶといった問題はよく出るので、品詞の理解は必須になってくるんです。
ぜひ今回の内容を読んで、英語学習を少しでもイージーにしてみてくださいね。