
■副詞節がよくわからない...
■副詞節と名詞節の見分け方を教えてほしい
■そもそも「節」とか「句」ってなに?
こういった疑問について答えます。
高校の英語になると、この「副詞節」や「名詞句」がよくわからないって人が増えてきます。
学校で解説はしてくれると思いますが...
結構な人が「???」となっているのではないでしょうか?
そこで今回のテーマはこの3点について。
- 副詞節とは?【※イラスト付きで解説】
- 副詞節と名詞節の見分け方
- 節と句の見分け方について
私も含め、文法用語がいろいろ増えてパニックになる人は少なくありません。
ぜひ、イメージを掴んで理解してもらえればと思います。
もくじ
副詞節とは?【※イラスト付きで解説】
①副詞節とは→「接続詞のグループ」のこと
副詞節はシンプルにいうとこんなイメージ。
- 副詞節→「接続詞のグループ」のこと
- 副詞節→副詞節は「従属接続詞」があれば作れる
接続詞がいわゆる「リーダー」みたいなポジションです。
その後ろに仲間(主語や動詞)を連れているような感じですね。
下の例文をみてください。
If it snows tomorrow, I won't go shopping.
ここでいう副詞グループ(節)は「If~tomorrow」までです。
ここで覚えておきたいのは、あくまでif(赤文字)単体はただの「(従属)接続詞」
Ifとit snows tomorrow(青文字)が1つのグループを作ると「副詞節」になるってこと。
まずこの接続詞と、副詞節の違いを理解してくださいね。
ここで1つこんな疑問が出てくると思います。
「なんでtomorrowがあるのにsnowが現在形なの?」
これについては次で解説していきます。
②「時・条件」を表す従属接続詞→未来も現在形
どうしてtomorrowがあるのにsnowsなのかというと...
時・条件をあらわす従属接続詞の中では「未来のことも現在形」というルールがあるから。
(※この「時と条件をあらわす従属接続詞」の一覧はこのあとで紹介しています)
ここで勘違いしやすいのは、あくまで「従属接続詞の中の時制は現在系」という点。
従属接続詞から外れたら、未来のことはそのまま未来形にしないといけません。
つまり、こういうことですね。
○:If it rains tomorrow, the event will be cancelled.
☓:If it rains tomorrow, the event is cancelled.
青色になっている副詞節の中だけは、未来のことでも時制は現在形です。
試験でも狙われやすいので、要チェックです。
③時・条件を表す従属接続詞の一覧
時・条件を表す従属接続詞も紹介しておきます。
ここでは全部を紹介しませんが、覚えておくといいものをピックアップしてます。
【時を表す従属接続詞】
- when
- while
- before
- after
- until(till)
- as soon as
- as
【条件を表す従属接続詞】
- if
- even if
- as long as
- once
- in case
- unless
副詞節と名詞節の見分け方
ついでなので「副詞節と名詞節の見分け方」についても触れておきます。
とはいっても、副詞節について理解ができればシンプルなので、すぐ理解できると思います。
①名詞節とは→「名詞のグループ」のこと
名詞節のイメージは「名詞のグループ」でOKです。
ここは最初でいった「副詞節」と変わりません。
(※後ろにS・Vがくる点も同じですよ~)
これも具体例をみたほうがイメージしやすいと思います。
I don't understand what you want to say.
ここでいう名詞グループ(節)は「what~say」まで。
whatとyou~sayまでを名詞グループとしてくっついています。
あくまでwhat単体は名詞グループ(節)にはなれません。
後ろに「S+V」をくっつけることで「名詞グループ(節)」になれると覚えておきましょう。
②名詞節をつくる従属接続詞【※3つあります】
実は「名詞を作れる従属接続詞」というものがあります。
ここまで来ると「???」って思う人がいるかもしれないので...
副詞節と名詞節の違いや、特徴を押さえた人が見てもらえればOKです。
とはいえ、この条件を満たしてる接続詞はこの3つだけです。
- if
- whether
- that
この3つはどれも従属接続詞のはたらきもしつつ、名詞節も作ることができます。
これも例文を使ったほうがわかりやすいかと思います。
- We don't know if Alice comes to Tim's party.
- I asked her whether she will go abroad or not.
- He knows that I'm nervous easily.
ここで注目したいのはどれも「目的語(名詞)の位置」です。
どうしても接続詞のイメージが強いので...
「毎回訳さないと接続詞なのか名詞節なのかわからない」ってなりやすいです。
なのでそういう人は「従属接続詞の位置」を見るとすぐ分かっていいですよ。
節と句の見分け方について
最後は「節と句の見分け方」も解説します。
ここまで「節のイメージ」は掴めたかと思いますが、「句のイメージ」はまだ触れてないですので。
あらためてこの2つの違いや特徴について押さえておきましょう。
節と句の見分け方はこれだけ分かっていればOKです。
- 節:後ろにS+Vがある
- 句:後ろにS+Vがない
これも具体的な例文を使って説明していきます。
【句とは?】→後ろに主語(S)と動詞(V)が付いてない
句の使い方はこんな感じです。
【名詞句】To get up early is hard for me.
【副詞句】I go to the book store to buy a book.
【形容詞句】The girl shouting outside is my sister.
どれもそれぞれ「名詞」「副詞」「形容詞」的なはたらきをしていますが、後ろに「S+V」がありません。
句も節と同じように、グループを作ることはできますが、後ろの「形」が違うってことです。
念のために「節」についてもおさらいを兼ねて見ていきます。
【節とは?】→後ろに主語(S)と動詞(V)が付いている
節の使い方はこんな感じです。
【名詞節】I'm worrying about whether she comes here in time.
【副詞節】Unless it rains tomorrow, the picnic won't be cancelled.
【形容詞節】Please tell me the reason why Susan gets angry.
こちらは句と違い、後ろには必ず「S+V」が付いています。
何回も言っていますが、節も句もはたらき自体はどちらも同じです。
違うのは、後ろに主語と動詞があるかどうかです。
いまいち違いがわからない人は、まずここを押さえておくと理解しやすいかと思います。
【まとめ】副詞節と名詞節で大事なのは「うしろの形」
今回の内容をまとめます。
- 節と句のイメージ→1つのグループを作る
- 副詞節→「従属接続詞+S・Vがあるグループ」のこと
- 名詞節→「名詞のグループ(後ろにS・Vあり)」のこと
文法って何かとややこしい印象がありますよね...
それに加えて「節が~句が~」なんて言われたら余計に混乱すると思います。
もちろん文法を勉強する上で、こういった用語はどうしても避けられないのですが、大事なのは「イメージを掴む」こと。
文法用語はあくまで文法用語なので、無理して覚えたりする必要はなかったりします。