
■幼児から英語教育って必要?
■無駄って声も聞くけど、実際どっちなの?
■先に日本語を勉強するほうが大事では?
こういった悩みや質問に答えていきます。
2020年から、学校で英語教育が本格的に始まります。
そんな状況をみると「ウチの子も英語を習わせるべきでは...」と考える家庭も多いハズ。
そこで今回お話するテーマは以下のとおりです。
- 幼児の英語教育は無駄なのか?【※結論→耳は鍛えよう】
- 英語教育「必要派・不要派」の意見
- オンラインなら英語をコスパよく学べる
ぜひ、今後の参考にしてみてください。
もくじ
幼児から英語教育って無駄なのか?【結論:耳は鍛えよう】
早期英語教育要らんよねには半分同意。うん万かけて頑張る必要はないけど、耳を慣れさせる位はあった方が良いと思う。
語学などのソフト面うんちゃらは完全に否定。思考力は語学力の上に成り立つので、最初に鍛えるべきは「母国語」という語学力だと思う。母国語を扱えないと思考力とか皆無になる https://t.co/y8CIz5eppZ
— Λlisue@腰痛人間ラム「早く健康になりたい」 (@lambdalisue) September 25, 2017
まず結論を言うと
耳だけは鍛えておいて損はないですよ
ということ。
(※その後どうするかは、各家庭の考え方で決めてもらってOK)
その理由は3つあります。
- 幼児ほど「音の違い」を区別しやすい
- 聞きとれないと小学校以降こまる
- 日本語の習得にそこまで問題ナシ
それぞれ順番にくわしく解説をしていきます。
①幼児ほど「音の違い」を区別しやすい
1つ目は幼児のほうが「音の違いを区別しやすい」から。
いい変えると幼児ほど「まだ音を文字に置きかえられない」とも言えますね。
特に小学生あたりになるともう「音の区別」って難しくなります。
というのも「すでに文字に変える知識」が身についてるので、発音も著しく悪くなるんですよ。
これは私が英語学習でみてるYouTuberの一人ですが、同じようなことを言ってます。
英語は日本語にない音がいくつかあります。
音を文字で考える前に、細かい英語の音を耳にインプットさせておくのはアリだと思います。
②聞き取れないと小学校以降こまる
2つ目は「聞き取れないと小学校に上がって困る」から。
どういうことかと、2020年から小学校で英語が「教科化」されます。
つまり、1つの科目として評価されるってことです。
加えて小学生から「聞いたり話す力」を鍛える教育に変わるんですね。
いわゆる「4技能」のことですが、単に読めればOK、書ければOKという時代じゃなくなります。
2020年の英語教育については下の記事を参考にどうぞ。
そしてさらに、中学生からは「授業を英語でやる」システムになります。
これまでは日本語でまだ何とか教えてもらいましたが...
今後は「英語で英語を学ぶ教育」になるので、英語が聞き取れるかどうかはかなりポイントです。
(※聞き取れないとそもそも何もわからない)
③日本語の習得にそこまで問題ナシ
3つ目は「日本語の習得にそこまで問題がない」から。
音だけでなく「バリバリ英語漬けにします」ってなると、確かに日本語の習得に影響は出ますが...
少なくとも「音だけ耳に慣れさせる」なら問題ナシです。
逆に日本語は音がシンプルなので、先に英語をやったからって日本語が聞き取れなくなる心配はありません。
(※日本語は「あいうえお」がそれぞれ独立した音なので聞き取りやすい)
なので幼児から「英語の音に触れさせる」のはオススメです。
今なら無理に英会話スクールに通わなくても、YouTubeでフォニックス(英語の音)を学べます。
「幼児から英語教育にかけるお金が...」という人は、動画で学ばせるのは大アリですよ。
Youtubeで「フォニックス+歌」で調べるといろいろ出てきます。
また「家で手軽にできる」幼児向けの教材もいくつか紹介しておきますね。
- ABCマウス(1ヶ月無料):大手の楽天が提供&ディズニーを見ながら音を学べます
- キッズスターイングリッシュ:幼児向けオンライン英会話&レベル別に教えてくれる
- DWE:ディズニーの英語教材&中古で安いものが見つかる可能性アリ
英語教育「必要派」の意見
- 試験の勉強が不要になる
- 先生すら話せない環境で教わることになる
- 入試の都合で学習せざるを得ない
個人的にも「この観点は面白い・重要だな」と感じた意見をピックアップしました。
1つずつ見ていきます。
(※ちなみに定番の「グローバル社会が~」「海外人材のため~」といった意見は省いてます)
①「試験の勉強が不要」になる
まず1つ目は
早期に英語教育をすると「テスト勉強」が必要なくなる
という考え方です。
確かに、これは子供にとって大きなメリットだと思います。
なぜなら
- 基礎があるので、再度学び直す必要がない
- 他の教科、勉強に割ける時間が増える
- やっても、軽く復習するくらいで十分
こういう強みがあるからです。
早期の英語教育って批判されがちだけど、基本的な言い回しや単語、英語の発音を小さい時に身に付けておければ、単純に学校英語が始まったときにテスト勉強する必要なくなるんだよね。
— りりこ@English (@dwe69320565) September 12, 2019
当たり前ですが、英語教育がこれまでと変わろうと
学校でその都度、テストをやらされる
という現実は変わりません。
子供には、他の習い事もさせたい、伸ばしたいことがある家庭も多いでしょう。
であれば、将来を見据えて「学校で習う内容を幼児である程度、押さえておく」というのは悪くないと思います。
②「先生すら話せない」環境で教わることに不安
2つ目は
先生も話せないのに、英語を学校に任せたくない
という考え方です。
これも実際問題、事実で今後もすぐには解決されないと思います。
というのも
- 先生1~2人で大人数を教えるのは不可能
- 現状、先生が英語まで手を回す余裕がない
- 教科化で「成績」に直接関わってしまう
こういった問題点や現実があるからです。
今現在、英語の先生にも関わらず話せない先生は実際に多いはず。理想を実現するためには、先生の質の高さも必要とされるけど、用意するのにコストがかかる。いっぱい問題はあるけど、今の日本の英語教育問題は解決されるべき問題の1つだと思う。
— Yellow Monkey Ryoga ポーランド🇵🇱留学中 (@NishidaRyoga) September 12, 2019
私自身も、以前のような「英語必修化」のままなら
やりたい人だけがやっとけば大丈夫ですよ~
と言えましたが...
2020年からは「教科化&通知表にも追加」されるので、ある程度英語が話せる人が教えないと子ども自身が困るんです。
それを考えると、幼児からと言わずとも「学校以外で英語を学ばせる環境」は少なからず必要になるのかなと。
③「入試の都合」で学習せざるをえない
3つ目は
入試の都合で嫌でも学習せざるを得ない
という考え方です。
(※正直、これが1番大きい)
具体的には
- 大学入試で「話す」「聞く」力も試される
- 学校の授業だけでは不安
- ある意味、親よりも子供の方が困惑してる
こういった悩みや不安を抱えているかと思います。
大学入試がちょうど変わる世代なんだけどさー、どうせ日本の教育なんかじゃロクな英語話せるようになんてなれないのに、スピーキングとかの技能必要なのホント意味わかんね。
そんな四技能必要だって言うならもっと素晴らしい英語教育をしろよ日本は。— ルナー (@runaa72k) September 10, 2019
特に学生からすれば「将来に大きく影響する」入試で、4技能を求められる時代になります。
読み書きのレベルなら、塾や家庭教師でどうにかなってきましたが...
ここに「聞く・話す」まで加わると、カバーが出来なくなってくるのは当然のこと。
またこれが今後、大学入試だけに留まらず
- 中学の入試
- 高校の入試
- 入試で有利になる資格の増加
この辺になってくると、ある意味「嫌でも早期から英語教育をせざるを得なくなる」可能性もありますね。
英語教育「不要派」の意見
反対意見については以下の3つです。
- 「必要な人」だけ学べばOK
- 「受験英語」を考えるなら不要
- 使う環境がないと「忘れる」
否定派の声に関しても、1つずつ見ていきましょう。
①「必要な人」だけ学べば良い
1つ目は
英語は必要な人が学ぶだけでOK
という考え方。
正直この一言で「英語教育は不要」の結論になってしまうのですが...
というのも
- 今後も、国内から出るつもり・予定がない
- そもそも英語を使う仕事を子供が考えてない
こういう人は実際、英語を早くから学んでも仕方ないからです。
日本人には、日常会話程度の英語教育で充分である。英語教育が不必要な理由の一つは、日本語で、全ての学問が可能であり、ノーベル賞を取れるレベルに達することができる点だ。英語でしかできないものは限られていて、必要な人は学べば良い。それより、国語教育と近現代歴史教育、弁論力が必須である。
— おんくん (@akihiko0817) October 16, 2017
また早くからやらなくても、将来必要になったら英語を学ぶ選択は十分取れます。
実際、会社に入って「急に英語が必要になったから勉強している」人も今では珍しくないので。
(※もちろん相当な努力や時間はいると思いますが)
あとで必要になったときに勉強する手段は取れるかと思います。
②「受験英語」を見据えるなら不要
2つ目は
受験英語だけを見据えてるから不要
という考え方。
正直「受ける学校による」感はありますけどね。
ココに関しては
- 受験に英語を必要としない学校を選ぶ
- 塾などに何とかまかせる
- 必要になったら独学で学ぶ
それぞれの考え方があると思います。
幼児用のことばずかんはなんで英語までついてんだよ。英語いらないよ😢国内で必要な英語なんて将来的にも受験英語の範囲内だし必要ない/(^o^)\両親が英語話せない時点で絶対英語みにつかないから早期英語教育不要派なのに(´д`|||)みんながみんな早期英語教育したいわけじゃないぞ
— みっち@Webライター (@babykidsfood) June 24, 2019
また「どんな入試になるのか?」も2020年以降に入試を控えてる世代なら心配ないです。
なぜなら「過去問」として知ることができるから。
まったく手が打てないわけではないので、後でも対策は十分取れる可能性は十分あると思います。
③使う環境がないと「そもそも忘れる」
3つ目は
使う環境がないとそもそも忘れる
という意見です。
これはごもっともなことで、言語に限らず使わないとまず忘れます。
というのも
- 英語を使う環境が「授業だけ」になりがち
- 家で使う家庭はほぼ皆無
- 習いごとでも「継続」する必要がある
日本で考えた場合、こういったケースが多いからです。
英語教室の体験行くんやけど、幼児期の英語って意味あるんかな?ってのが正直な気持ち。
タダやから1回くらいはいいけど…スイミングは泳ぎって一回覚えたら忘れへんからいいねんけど、英語って周りの環境に英語がないと忘れると思うんよなぁ…
どうなんやろなぁ??— みぃ♡タメ口でいく♡ (@baby_ai_mi214) December 21, 2018
一応、2020年から「英語の授業が増える」のですが...
それでも「日本語と英語を話す時間」を考えたら、まず間違いなく日本語になってしまいます。
(※家で両親が英語を話すなら別)
なので、英語を使う環境を別に用意できないなら
幼児からの英語教育は無駄になる
と言えます。
【まとめ】幼児の英語教育は無駄じゃない【※耳は慣れさせて損ナシ】
今回の内容をまとめます。
- 「耳」を慣らす目的なら無駄ではないです
- 聞き取る力は「学校の授業」で必要な時代に
- 受験を見据えるなら人によっては不要
正直、これまでの教育であれば私も「英語はやりたい人だけでOK」でした。
でも2020年からは「英語の教科化」や「授業がすべて英語になる」こういう環境になります。
小学生にとって英語が科目になると、中学受験で少なからず影響がでます。
中学生はすでに英語が科目化されてるので、どちらかというと「英語で授業を受ける」のがハードになるはず。
どちらも「成績に関わる」って考えたら進路に何かしら影響がでるのは間違いないので...
せめて「英語を聞き取る練習」はしておいて損はないのかなと思いますね。