
■小学校から英語教育が始まるけど...
■正直、なんのメリットがあるんだろう
■デメリットの方が大きい気がする
こういった疑問に答えていきます。
2020年から小学校で英語が「教科化」されます。
その一方で「小学校から英語教育って意味あるの?」こう感じる家庭も多いハズ。
逆にデメリットの方が大きいと不安になる人もいると思うんですよね。
そこで今回、お話するテーマはこの3つ。
- 小学校で英語教育をするメリット【※5つアリ】
- 小学校で英語教育をするデメリット【※3つアリ】
- 小学校での英語教育は必要ない←この時代は変わった
ちなみにこの記事を書いてる自分は「大学で4年間、英語を専攻」してました。
中学や高校とは違う英語教育を経験できたので、それぞれの視点を含めて解説できればと思います。
ぜひ、1つの参考として見てもらえば幸いです。
もくじ
小学校で英語教育をするメリット【※5つアリ】
小学生から英語教育をするメリットは下の5つ。
- 中学の前に「英語の基礎」を学べる
- いきなり文法は面白くない
- 英語の聞き取りがしやすい
- 人と話す練習も多くなりやすい
- 将来の「選択肢」が増える
それぞれ具体的に解説をしていきます。
①中学の前に「英語の基礎」を学べる
まずは「中学になる前に英語の基礎を学べる」こと。
これは中学になって英語を勉強した自分もそう思ってます。
というのも「中学生でアルファベットの勉強」って遅すぎると思うんですよ...
- アルファベットの書き取り
- 文字の読み方を1から教える
- それぞれの音をしっかり区別できる
本当なら英語を本格的にやる前にやっておくべきことですからね。
ただでさえ、英語の授業をやる枠が限られているので...
その少ない枠をわざわざ使ってまで、アルファベットの勉強は「う~ん」って感じです。
なので、中学に入る前に最低限のことを済ませておくのは1つのメリットだと思います。
②いきなり文法は面白くない
次は「いきなり文法の勉強は面白くない」です。
小学生からいきなり文法の説明をしても「???」ってなりますよね。
実際、自分も中学時代に「be動詞の意味がわからない」という理由で英語嫌いになりました...
なので小学生は、堅苦しい文法よりも「身近なものを表現する」くらいの学習がピッタリです。
- 自分の好きなもの・ことを言う
- 友達とあいさつができる
- 人気の曲を歌ってみる
などなど。
要するに「まずは英語に触れることから始めましょう」ってことですね。
正直なところ、小学校の授業はまだ「ザ・お勉強」って感じはないので...
英語へのハードルや苦手意識が低いまま触れることが出来ると思いますよ。
少なくとも、英語のイメージが悪いまま中学に入るよりはマシなはず。
③英語の聞き取りがしやすい
「英語の聞き取りがしやすい」これも早くからやるからこそのメリットです。
実は英語って、時間が経てば経つほど「聞き取りが困難になる」んですよね...
というのも、時間がすぎると「音を”文字”に置き換えるようになる」から。
英語には日本語にない音がいろいろあります。
(※「rとl」「bとv」「sの音」とかがそうですね)
前提として「自分が発音できない」と「聞き取ることも難しくなる」ので...
音の区別がまだしやすい頃から始めるのはメリットになります。
実際、小学校からは「聞く・話す」力も必要になりますからね。
早いうちから聞き取れる耳を作るってかなり大事なことなんですよ。
④人と話す練習も多くなりやすい
「人と話す練習が多くなりやすい」これも小学校ならではのメリット。
中学生になると、どうしても「文法」に重きを起きがちになるので...
(※要するに「聞くだけ」の授業になりやすいってこと)
授業の中で、周りと英語を使ってやりとりをする機会は減りやすいです。
小学校だと
- 自分のことについて話す
- 周りにあるものを英語で表現する
- カンタンな質問をしてみる
こういった練習が中学よりはしやすいですからね。
これからは「読み・書き」だけでなく「聞く・話す」英語力も重視されます。
そういう意味でも、話す機会が多くなりやすい小学校でやるのはメリットです。
⑤将来の「選択肢」が増える
早いうちから英語に触れて「将来の選択肢を増やす」これも大きいです。
将来の選択肢が増えるって聞くと、海外で働くというイメージを持たれますが...
【英語ができる未来の姿】🌈
将来英語ができたら
✅交友関係が広がる
✅職業の選択肢が増える
✅より活躍できる人材になれる
✅周りからの評価が高くなる
✅海外旅行をより楽しめる私自身が就職氷河期の就活で
苦労したので2番目はものすごく
大きなメリットだと思う‼️💦
可能性が広がる😊✨
— ハスミ@キラキラ笑顔の子ども英会話講師🌈 (@Hasumi_english) October 7, 2019
- 学びたいこと
- 住みたい場所
- 趣味にしたいこと
- 働きたい場所
こんな感じで、言語1つを勉強するだけで「選べること」ってグッと広がるんですよね。
別に、英語を勉強したからって「将来、絶対に使わないといけない」ってことはないです。
とはいえ、何か自分で始めようと思ったときに「英語を通じてやるのもアリだな...」この発想が持てる人・持てない人の差は大きいかと。
言語はあくまで「ツール」ですからね、選べるものが大いに越したことはないんですよね。
小学校で英語教育をするデメリット【※3つアリ】
逆に「小学校で英語教育をするデメリット」は3つあります。
- 不要な子にとってはずっと不要
- 英語教育をする境界線があいまい
- 子どもの「進路」が狭くなる可能性大
こちらも順番にくわしく解説していきます。
①不要な子にとってはずっと不要
まずは「英語が不要な子にはずっと不要」なこと。
これは間違いなくそうで、やっぱり必要ない子にはずっと不要なんですよね...
実際、日本にいて英語を生活で使う人って皆無だからです。
それでいて、小学校から約8~10年間くらい英語をやるのはキツイと思います。
その時間を他のことに使いたいって考える家庭もあると思いますし。
逆に「まずは日本語を勉強してほしい」って気持ちもあると思います。
日本は「島国」なので、母国語でどうにかなるって部分も大きいと思いますが...
②英語教育をする境界線があいまい
次に「英語教育をどこまですべきかあいまい」これもありますね。
一口に英語教育といっても、そのゴールが見えにくいです。
- テストや試験で通じるレベルでOKなのか
- 人と会話できるくらいの英語力は必要なのか
- 将来、英語を使って仕事できるレベルなのか
学校としても困りますし、家庭でもどこまで英語のためにお金や時間をかければいいか迷うはず。
特にこれから「4技能」が求められる中で、「入試のスタイル」も変わってきます。
子どもにどれくらいの英語力をつけさせるべきか、本当に悩むところだと思います...
③子どもの「進路」が狭くなる可能性大
最後は「子どもの進路が狭くなる可能性がある」こと。
これも上で触れた「入試の制度が変わる」からこそのデメリットですね。
少なくとも、2020年を過ぎてからは
- 小学校5~6年生で「英語も評価対象」になる
- 中学は授業が「すべて英語」で行われる
- 英語が出来る子・できない子の格差が広がる
- 「話す・聞く」も少なからず入試の評価に影響する
こういう時代になってくるのはカンタンに想像できます。
厄介なのが「話せない・聞きとれない」ことで、進路が前よりも狭くなる可能性があること。
読んだり、書くのはまだ自力でどうにかなるのですが...
聞いたり話すのは、なかなか自分だけや家族でどうにか出来るレベルではなくなりますからね。
ある意味「英語の成績をあまり重視しない学校を選ぶしかない」こういうケースも起きてくると思ってます。
小学校での英語教育は必要ない←この時代は変わりました
ここまで「小学校の英語教育」について紹介しましたが...
個人的には「小学校で英語教育は必要ない」この時代は変わったのかなと思います。
(※正直いうと自分も前は必要ないと思ってた派です)
まぁいろいろ理由はあるのですが...
- (学生にとって)やりたい人がやればOKじゃなくなった
- 英語まで「成績の評価対象」になった
- 「4技能」を求める教育にシフトした
- 話す・聞く練習は早くから身に着けないと困る
結局、2020年の「英語の教科化」でこれまでと違う環境になるからですね。
特に「話す・聞く」が成績だったり、入試の評価の1つに入るのはかなりデカイはず。
普段から訓練しないと、ずっと話せなかったり、聞き取れませんからね。
そういった意味でも、2020年から「英語教育の環境」は大きく変わってくると思いますよ。
【まとめ】小学校の英語教育は「子どもの進路」に1番影響があると思う
今回の内容をカンタンにまとめます。
- 小学校から英語に触れるメリットはアリ
- 苦手意識が減る、耳の慣れ、選択肢が増えるのは大きい
- 不要な人には「ムダな時間」というのも事実
- 良くも悪くも「英語教育の環境」が変わってしまった
いろいろ英語教育のメリット・デメリットを話してきましたが...
何だかんだ「子どもの進路」に影響が出てるのが1番大きいかなと思ってます。
日本にいるなら英語を使うことはほぼないのに、それが「成績」や「入試」に関わってきますからね。
好きな人はいいですが、嫌いな人・苦手な人には苦痛でしかないです。
とはいえ、この時代の流れは変えられないと思うので...
せめて「自分の進路を叶えるため」の英語教育はする必要がこれから出てくると思います。