
■日付をあらわす前置詞がややこしい...
■使い分けがよくわからない...
■暗記してもたまに忘れてしまう...
こういった疑問やお悩みに答えていきます。
日付を表すときに使う前置詞ってややこしいですよね。
「曜日ってinだっけ?onだっけ?」
「時刻や月ってそれぞれどの前置詞だっけ...」
こういう体験をした人は私を含め、少なくないと思います。
何かと混乱しやすい前置詞ですが、暗記よりも「イメージ」を持ちながら使うと忘れにくくなります。
日常会話でもよく使うので、しっかりと理解しておきたいところです。
そこで今回のテーマはこの3点。
- 日付を表す前置詞(at)のイメージ
- 日付を表す前置詞(in)のイメージ
- 日付を表す前置詞(on)のイメージ
もう2度と忘れることがないように、日付をあらわす前置詞の「イメージ」を掴んでもらえればと思います。
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もくじ
日付を表す前置詞(at)のイメージ
まず前置詞「at」のイメージから。
atはシンプルに「ある1点」のイメージが意味の中心にあります。
ちょうど「とある1点を針で刺している」感じを想像してもらえればOKです。
ある1点をピンポイントで表しているので「時間の幅」はとても狭いわけですね。
なので、atを日時で使うときは...
- at 10 o'clock
- at the time
- at the moment
こんな感じで、どれも「限定的な時間」というイメージが強くなるわけです。
日付を表す前置詞(in)のイメージ
inは「空間」のイメージが強い前置詞です。
なので「場所を表現する前置詞」という印象が大きいかもしれません。
ですが、日付で使うときは「広い範囲」を想像する方がわかりやすいと思います。
具体的には「目盛り」をイメージして考えるといいです。
例えば「2020年に~した」って言いたいとき、英語では「in 2020」と表現します。
どうしてinが使われるのかというと「in 2020」のイメージ図がこんな感じになっているから。
一口に「2020年」って範囲が広すぎますよね?
(※1月から12月まですべて含まれているからです)
なので「○月」や「季節」「週」を使うときも、inは相性がいい前置詞とも言えます。
どちらも広い期間を表していますからね。
また上で紹介した期間は「1つのかたまりを作る」という特徴もあります。
- 2020年→1月~12月が合わさったもの
- ○月→1~30(31)日までが合わさったもの
- 季節(春)→3~5月が合わさったもの
もう1度言いますが、日付におけるinは「広い範囲のとき」に使うことができます。
このイメージを持つだけで、使い分けはかなりしやすくなると思います。
【※補足】in+時間が「~以内」ではない理由
in+日付で使うときは「広い範囲の中」という意味になりますが...
in+時間だと「~後」という意味になるので注意です。
なぜ「in+時間≠~以内」ではないかというと、こういうイメージがあるからです。
時間における~以内は「within」を使うわけですが...
一方で時間におけるinは「ある1点」を指しているんです。
日付を表す前置詞(on)のイメージ
最後は「on」のイメージです。
onは「なにかに接触している」イメージを持つと意味を取りやすいです。
これは日付に限らない特徴でもあります。
日付や曜日にonを使われるのですが、イメージは「カレンダー上に出来事が接触している」感じです。
カレンダーを「すごろくのマス」と考えてください。
その上に(※イベントの名前が書かれた)コマが置かれている状態をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
<strong>曜日にonが使われる理由</strong>
なぜ「onが曜日に使われる」かというと、もともとonには接触のほかに「曜日ごとに決まったことをする」という文化的な意味合いがあるから。
わかりやすい例が「協会に行く」だと思います。
つまり「○曜日に必ず協会に行く=行いと曜日が”接触”している」って考えが海外では強いってことですね。
- We will have a meeting on June 5.
- I will go to a party on next Monday.
- The accident was happened on April 15.
こんな感じでonは「明確な日付」を表現したいときに使うことができます。
ここまで「at」「in」「on」のイメージを解説してきましたが、まとめるとこんな感じ。
【①範囲の広さ】
in > on > at
【② 日時の具体的さ】
at > on > in
この関係図をイメージ出来ると使い分けがしやすくなると思います。
inは広い範囲を表現できる一方で、日付の具体性はわかりにくいです。
逆にatは、せまい期間しか表現できませんが、日時は具体的ですよね。
【まとめ】日付を表す前置詞は「範囲の広さ」で使い分けよう【※イメージが大事】
今回の内容をまとめます。
- at:ある「1点」を表すイメージ
- in:「広い範囲」を表すイメージ
- on:曜日と出来事が「接触」してるイメージ
日付を表現する前置詞は「ややこしい」印象が強いです。
特に丸暗記したりすると、いざというとき「あれどの前置詞使うんだっけ?」ってなりやすいんですよ。
なので、そのまま覚えるよりも「前置詞のイメージを掴む」ことが大事だと思います。
これは他の前置詞でも同じことです。
もし、日時以外の前置詞もよくわかってない人は、前置詞をイラストで解説した本で勉強するのもアリですよ。
特にオススメ
暗記よりもイラストのほうが記憶に残りやすいので、頭の中も整理されますからね。