
■副詞ってどんな品詞なの?
■副詞の使い方をわかりやすく教えてほしい
■副詞と形容詞の違いも知りたい
こういった疑問について答えていきます。
英語の副詞がよくわからない、こんな人は少なくないと思います。
副詞ってまず何なのか、使い方とかよくわからないままって方もいるはず。
実際、自分も英語をしっかりやるまではテキトーな感じで覚えてましたからね。
そこで今回のテーマはこの3点。
- 英語における副詞とは?【※結論→名詞以外を説明するもの】
- 副詞の使い方
- 副詞と形容詞の見分け方【※まずはこれを押さえよう】
英語を学ぶ上で、副詞を含め「品詞の理解」はとても大事です。
副詞の特徴や使い方を知れば、学習もしやすくなるはずなので、この機会にしっかり理解しておきましょう。
もくじ
英語における副詞とは?【※結論→名詞以外を説明するもの】
まず「副詞とはなにか?」というお話から。
結論からいってしまうと副詞は「名詞以外を説明できるもの」このイメージでOKです。
この「名詞以外」がキーポイントですよ。
ちなみに英語における副詞は、あってもなくても大丈夫というポジションです。
言い換えると「余分な品詞」とも言うことができます。
この辺のイメージは、次で触れる「副詞の使い方」を見てもらうほうが早いと思います。
副詞の使い方
副詞の使い方は、実際に例文を見てもらったほうが早いと思います。
いくつか挙げるので「こんな感じで使うのね」くらいに思ってもらえればOKです。
【副詞の使い方①】動詞をくわしく説明するとき
1つ目は「動詞をくわしく説明するとき」の使い方について。
例えばこんな例文ですね。
①She/ ②often /③plays tennis /④after school.
①彼女は/②よく/③テニスをする/④学校おわりに
日本語訳をこの順番にしたのは「動詞と副詞の関係性」をわかりやすくするためです。
上の文を見てもらえばわかりますが、副詞があることで「彼女がどうテニスをするのか」がくわしく説明されてますよね。
この他にも
- いつもテニスをする→always
- たまにテニスをする→sometimes
- 1週間に1回テニスをする→once a week
どれも「どうテニスをするのか」をより具体的に説明していますよね。
これが1つ目の副詞の使い方です。
【副詞の使い方②】形容詞をくわしく説明するとき
2つ目は「形容詞をくわしく説明するとき」の使い方。
例えばこんな例文があります。
①Hitomi/ ②is /③a very kind person.
①ヒトミ/ ②は /③とても親切な人です。
この文も形容詞の「kind」の前に副詞を置いて「彼女がどう親切なのか」がよりくわしく説明されてますね。
これが2つ目の副詞の使い方になります。
【副詞の使い方③】副詞をくわしく説明するとき
3つ目は「副詞をくわしく説明する」使い方。
つまり「副詞で副詞を説明する」といった感じですね。
これも具体的な英文を使ってみていきます。
①I /②have to finish /③my homework /④so quickly.
①私は/②終わらせないといけない/③宿題を/④めっちゃ早く。
文によっては「副詞+副詞」といった使い方もできます。
少し違和感のある使い方ですが、こういったものもあることは知っておくといいですね。
【副詞の使い方④】文の全体をくわしく説明するとき
4つ目は「文の全体をくわしく説明する」使い方。
これもイメージがわかりづらいと思うので、例文を使って解説しますね。
①Unfortunately, ②we don't have enough time to do it.
①残念ですが /②私たちにはそれをする時間がないです。
本来は、①の「Unfortunately」がなくても良いのですが...
文の頭に「残念ながら...」を加えることで、より「時間がないことに対する残念感」が増してます。
さきに副詞を出すことで、後ろの文をより強調させる役割をしています。
①~③の使い方は、あくまで「1つの動詞や形容詞、副詞」をくわしく説明してますが...
④の使い方は「文全体」を副詞で説明することもできるんです。
副詞と形容詞の見分け方【※まずはこれを押さえよう】
形容詞と副詞を見分けるときは、この3つをまず意識するといいです。
- 名詞以外を説明しているか?
- 単語のうしろはどうなってるか?
- 副詞を外しても意味が通るか?
①は始めに説明したので省略しますが...
何気に大事なのが③の「副詞を外しても意味が通るかどうか?」のチェックです。
というのも、英語では文を作るとき
- 主語(S)
- 動詞(V)
- 目的語/補語(O/C)
この3つが揃っていれば「最低限、意味が通じる」ようになってるから。
実際に「英文」を作ってみるとわかるかと思います。
You are so kind! (キミはとても親切な人だ!)
この文は「主語+動詞+形容詞」が揃ってるので、文として成立(完成)しています。
もしも副詞である「so」を省いても、英文に必要な品詞は「最低限」揃っています。
ですが「kind」だけを省くと「You are so. (あなたはとても)」となってしまい、意味が通じなくなってしまいますよね。
こんな感じで、副詞はなくしてもOKですが、形容詞や目的語(名詞)はないと、意味が通じなくなってしまうんです。
とはいえ「そもそもそれが副詞なのかどうかの判断ができない...」という人もいると思うので、そちらの解説もしておきます。
副詞を見分けるパターン3つ【※とても大事です】
ちなみに、副詞の中には「3つのパターン」が存在します。
具体的には下のようなパターン。
- ①ボッチ系の副詞【※alwaysやoften】
- ②「形容詞+ly」の副詞【※kind→kindly】
- ③「形容詞を含んだ」副詞【※hard】
①ボッチ系の副詞【※alwaysやoften】
「always」や「often」はいわゆるボッチ系の副詞に入ります。
つまり「ほかの単語からできた単語」ではない副詞です。
こういった副詞はある意味、余計なことを考えずに覚えればそれでOKです。
中学で習う英語の中も、わりとこの手の副詞は出てきますからね。
おそらく「副詞としてなかなかイメージできない」ってことは少ないかと思います。
②「形容詞+ly」の副詞【※kind→kindly】
副詞の中には「形容詞+ly」で作られた単語が結構あります。
- true → truly
- usual → usually
- fluent → fluently
こんな感じで、形容詞の語尾に「ly」をつけることで「形容詞→副詞」に品詞が変わります。
このルールに当てはまる副詞は覚えやすいと思います。
意味もほぼ変わらないですし、なにより「ly」を足したり引いたりすれば「形容詞と副詞の判断」もしやすくなりますからね。
よく「語尾にlyがあるのは副詞だ」と言われますが...
1部はこれに当てはまらないケースもあるので注意しておきましょう。
ちなみに1つ例を挙げると「friend」がそうですね。
これは名詞ですが、語尾にlyを加えると「friendly(やさしい)」という形容詞になります。
後ろに「ly」がありますが、これは形容詞になるので副詞ではないんです。
(※さらにlyを加えると「friendlily」という副詞にできます)
③「形容詞を含んだ」副詞【※hard】
結構やっかいなのがこれです。
副詞の中には「形容詞としても使える」ものがあります。
具体的な単語をいくつか紹介すると
- hard → 形容詞:熱心な/ 副詞:熱心に
- short→ 形容詞:短い/ 副詞:急に
- near→ 形容詞:近い/ 副詞:近く
- late→形容詞:遅い/ 副詞:遅く
こういったものがありますね。
もしも上で紹介したような単語が出た場合は「その単語がどこにあるか?」を見て品詞を見分ける必要があります。
ちなみに上の単語は、語尾に「ly」を加えても1つの単語になるのもポイントです。
- hardly→ほとんど~ない
- shortly→すぐに
- nearly→ほとんど
- lately→最近
ちなみにどれも副詞ですよ。
【まとめ】副詞は「名詞以外」を説明できるもの【※余分な品詞という特徴もある】
今回の内容をまとめます。
- 副詞とは?→「名詞以外」を説明するもの
- 形容詞と副詞の見分け方→文が「成立」してるかどうか
- 副詞の見分け方は3パターンある
- 副詞のイメージは「余分な品詞」
なんども言っていますが、副詞は「名詞以外」を説明する品詞です。
なので形容詞の特徴さえ理解できていれば、そこまで判断は難しくないかと思います。
また副詞は「別になくても意味が通じる」ので、形容詞と副詞で迷ったときは「1度、その単語を隠して訳してみる」のも手ですね。