
■対策はセンター試験と同じでいいの?
■具体的な対策法があれば教えてください
2021年からセンター試験に変わり「大学入学共通テスト」が行われます。
試験のスタイルが変わる中、英語の対策法で悩む学生は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、2021年以降に共通テストを受ける学生に向けて
- 大学入学共通テストで英語はどうなるのか
- 大学入学共通テストに向けてやるべき英語対策
- 大学入学共通テストで通用する英語の学習法
この3点について解説をしていきます。
今後、大学入学共通テストを控えている高校生の参考になればと思います。
もくじ
大学入学共通テストで英語はどうなるのか
結論から言ってしまうと
- リーディングとリスニングの配点が「100:100」に
- 4技能の英語力も試験に影響してくる
- リスニングの対策をガチでやる必要がある
この3点が、大学入学共通テストの英語で大きく変わった点だと思います。
それぞれ順番に解説をしていきますね。
①リーディングとリスニングの配点が「100:100」に
まず1番大きく変わったのは
リスニングとリーディングの配点
だと思います。
以前のセンター試験までは、リスニングとリーディングの配点は「1:4」でした。
それが大学入学共通テストでは「1:1」つまり同じ配点となるんです。
大学入学共通テスト「英語」リーディングとリスニングの配点が1:1となるが、大学が傾斜をかけたら1:1でなくなる?
— takemura (@takebossa) November 1, 2019
つまり。。。
2021年に受ける学生は「リスニング対策」をリーディング並み、あるいはそれ以上にする必要が。
②4技能の英語力も「試験に影響」します
次に変わった点は
英語の4技能まで試験の評価に影響する
ということ。
センター試験までは「リーディング」「リスニング」だけが求められてました。
ですが、大学入学共通テストからは
- 大学入学共通テスト:リスニングとリーディング力を計る
- 外部の英語試験:スピーキングやライティングを計る
この1と2を一緒に「志望する大学に送られる」ことになります。
つまり学生の子は、この両方の対策をする必要が出てきます。
【2019/11/1より】
2020年に導入する予定の「英語民間試験の導入」が延期されました。
ただ「2024年」に新たな試験を導入するという方針となっています。
③リスニングの対策をガチでやる必要あり
最後に押さえておきたいのは
リスニングの対策はこれまで以上に必要になる
ということです。
リーディングとリスニングの配点が同じである以上、片手間に対策するわけにはいきません。
また「リーディングはいいけど、リスニングは...」という学生も多いと思うんですよね。
リーディングと違ってリスニングは
聞き取れないと問題を解く情報が得られない
という特徴があるので、リスニングの対策は必須になったといえます。
大学入学共通テストに向けてやるべき英語対策
では、学生が試験に向けてやるべき対策を挙げると...
- 発音も合わせて勉強する
- 音声が1回でも対応できるリスニング力をつける
- 長い時間、英語を聞き取る集中力
少なくともこの3つは必要になるかなと思います。
①「発音」も合わせて勉強をする
1つ目に対策するのは
発音も合わせて英語の勉強をする
ということ。
理由はいうまでもなく
聞き取れる英語を増やすため
(また英検といった試験でもスピーキングをするので、発音は知っておいて損はないです)
リスニングの勉強で意識しないといけないのは
自分が出せない音は聞き取ることができない
ということです。
入試の前に少しずつでも「音声を使って自分で声に出す」練習はしておくといいですね。
これだけでもかなりリスニング力は付くはずです。
②「音声が1回」でも対応できるリスニング力を
次に対策しておきたいのは
音声が1度でも対応できるリスニング力
とても厄介なことですが、対策しておいて困らないはずです。
大学入学共通テストの前に、リスニングで音声を一回しか流さない問題は難易度が高すぎるのでやめて頂きたい
— ジャンカルロ (@CAPTEN__KARIN) October 25, 2019
もちろん2回流れる可能性もあるので、もしかしたら不要かもしれませんが...
それでも、1回で聞き取れるリスニング力があると、かなり強い武器になります。
また他の受験者と「差をつけられる」という点も大きいですね。
③長い時間「英語を聞き取る集中力」も重要
最後に対策しておくべきことは
長い時間、英語を聞き取れる集中力
これに尽きます。
何故かと言うと、英語の配点が同じになったので
リスニングの問題数も自然と増えてしまうから
まだ具体的にどれくらいの問題数になるのかはわかりませんが...
- 問題数が少ない:1問の配点が高くなる(集中力はそこそこでOK)
- 問題数が多い:1問の配点は少ない(その分、集中力をキープする必要あり)
どちらにしても、学生さんにとってはハードになるのは間違いありません。
大学入学共通テストで通用する英語の学習法
最後に「具体的な英語の学習法」について触れておきます。
特に「リスニング力」に焦点をあてているので、参考にしてください。
①英語の「音の変化」を理解しておこう
1つ目は
英語の音の変化を理解しておく
ということです。
理由をざっくり話すと
- 学校だとあまり深く教えてくれない
- リスニングだと音の変化がよく起きている
- 音のルールを知らないと、簡単な単語すら耳に入らない
こういう特徴が英語にはあるから。

Come on! (カモン)
ですね~。
あれを「カムオン」って言う人はいないと思います。
あまり意識してませんが、Comeとonをくっつけて「1つの単語」のように言ってるんです。
私も英語耳で音の変化について勉強しましたが、かなり効果ありましたね。
実際は他にも英語には「音が変化するルール」があります。
これを知っておくだけでも、聞き取りはかなり楽になりますよ。
②英文を「自分の口で言う」練習を毎日やる
2つ目は
英文を自分の口で言う練習をする
ということ。
これは①で話した「音の変化」をある程度知った上でやると効果的です。
というのも、音の変化のルールを知って音読などをすれば
- 正しい英語の音を理解している
- 正しい英語の音を自分の口で出せる
- それが耳に入って、単語を認識できるようになる
こういった好循環が生まれるので、リスニング力がグーンとUPします。
なのでリスニング力を上げたいなら、自分の口で言う練習はしておくことをオススメします。
③英文を「頭から理解する」クセをつける
最後は
英文を頭から理解できるクセをつける
ということ。
なぜこれが重要かというと、リスニングでは
日本語に直して考える暇がないから
最後まで文を聞いてから訳してると、とても間に合いません。
- This is a book.
- This is a book that I bought at department store across the station when I was a high school student in Osaka school.
こういう長文になると、最後まで聞いてから訳すのはかなりハードです。。。
どうしてもリーディングで和訳をするクセが学生の子はつきがちです。
無意識にきれいな英語に直したくなりますが...
リスニングでは「英語の語順で理解する」力が必要です。
【まとめ】大学入学共通テスト向けの英語対策は意外と大変
ここまで大学入学共通テストにおける「英語の対策」について紹介しました。
やはりセンター試験とは特徴が変わってくるので
学生の子にとって難しく感じるテストになる
のは間違いないと言えます。
特に学校側では「リスニング」の練習が不足気味になりますからね...
ここは学校以外でも、しっかり対策や練習をしておく必要があります。
大学入学共通テスト中止ってのがあって真っ先に英語のリスニングのこと思い出した
よくよく思えばリスニングの対策高校に入るまでほとんどなかったのに急に大幅に配点上げられて対応出来るはずないよね
自分だってくもんやってなかったらリスニングまともに出来てた自信ないし。— まっすー (@masukura1) October 25, 2019
センター試験でもリスニングはありましたが、そこまで力を入れてた学生は少ないはず。
だからこそ「早めから対策をする」のが後々、大きな差になってくると思います。

その後、語学の大学へ行きましたが「リスニング力のなさ」を痛感しました。
なので今、学生の子は短い時間でも「英語を聞く」練習は絶対にしたほうが良いですよ!